法要中はお経本をご活用ください

2022.02.28

京都東福寺霊源院の水子供養

法要中はお経本をご活用ください

このページの目次です

①本堂での水子供養法要

②一度お経に触れてみてください

③読誦(どくじゅ)

④巡る功徳

本堂での水子供養法要

霊源院には、ご家族・ご夫婦・カップル・男性お一人・女性お一人と、様々な方々が水子供養にお越し下さいます。

霊源院では、くぎかけ水子供養や永代水子供養を問わず、先ずは本堂で亡くなられた赤ちゃんの追善法要をお勤めいたします。

追善法要では、ご本尊様やご自身の小地蔵尊と向かい合って着席していただき、赤ちゃんへのお供養が始まります。

皆様には、お経が始まりますとご本尊様の横にあるホワイトボードに書かれた般若心経の文字を目で追って読んで頂いておりました。

遠方にも関わらず、東京と大阪から京都にある当院まで毎年お越しのご年配のお方様は、私のお経に合わせて一緒に唱えておられました。

長らくはこのような状態が続いておりましたが、かねてより一部の方からご要望をいただいておりました経本が出来ましたのでご報告申し上げます。

東福寺霊源院のお経の本

経本は霊源院オリジナルですので、是非皆様にご活用いただきたく思います。

一度お経に触れてみてください

多くの皆さんは急にお経を読むことは出来無いことと思います。

先ずは私が読んでいる経文を目で追って頂きたく願います。

亡き赤ちゃんを前に経文を追いながら、お供養に向き合っていただければと思います。

できれば、上手とか下手とかは考えずに声を出して読んでください。

是非、共に赤ちゃんのご回向を頂きたくお願い致します。

読誦(どくじゅ)

通常、お経を読むことを読誦と呼びます。

「読(どく)」は経文を目で追いながら読むことを指し、「誦(じゅ)」は経典をそらんじて唱えるという意味です。

経典はお釈迦様(仏様)の大切な教えが解かれている文言ですので正しく唱えて頂かねばなりません。

経典の文字をしっかりと目で追いながらお唱え頂きたく存じます。

読誦の時は胸の前で両手で経本を支え、決して下に於いて見るようなことはいけません。

お唱えなさる時は、通常の会話の音程よりも少し高い音程を心掛けると良いようです。

抑揚(よくよう)は付けずに、雨だれが規則正しく落ちるように坦々に唱えることをおすすめ致します。

お唱えにならない方は、経本を見ながらの「読」を行って頂だければと思います。

巡る功徳

経典の読誦の功徳は素晴らしく、仮に散心(うわの空)で読経をされても効果はあるといわれていますが、やはり集中致し読むに越したことはありません。

更には経典に書かれていることを少しずつ学ばれましたら更に良いかと存じます。

お亡くなりの赤ちゃんを思っての読誦は、功徳としてきっと届くはずです。

経典にふれる機会をいただいたことは、赤ちゃんから巡らされた功徳とお考えいただければと思います。

さらに他の諸霊へも功徳を巡らすという気持ちで経典に接していただける方は、素晴らしい読誦といえます。合掌

※功徳(くどく) 良い行いに対する報いや恵み。