涼しく、お参りが快適な時期となりました。

2021.09.15

涼しく、お参りが快適な時期となりました。

秋の虫の音が心地よく耳に響く季節がやってきました。

まだ元気な蝉は頑張っていますが。

ここの所、夜は布団を被らなくては到底、寝付けない日々が続いています。

もう、そんなに遠くない時期に寒いと言い出すのですね。

しかし、今は終日過ごしやすく、動く事も苦にはなりません。

水子供養へお越しの皆さん、蓮華堂、絆縁堂のお参りにお越しの皆さんも夏は汗を拭きながらのお参りですので中々に辛い所はありましたが、今はお参りにはベストシーズンです。

もちろん、お参りに暑い、寒いを言ってはならぬのでしょうが、やはりフウフウ言わずにお参りが出来るのは有難いのではないでしょうか。

さて、ここで思い起こす、禅の言葉があります。

心頭を滅却すれば火も又、涼し。(しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし。)

中々に凄い言葉ではないですか?

この言葉で知られる快川(かいせん)和尚は戦国時代くらいの禅宗(臨済宗)の和尚さんです。

山梨県の恵林寺という大きなお寺のご住職だった方です。

そして、あの有名な戦国武将、武田信玄と深い友情と信頼に結ばれた関係でした。

武田家の滅亡と共に小田 信長の軍勢に囲まれ、寺に火を放たれお亡くなりになられました。

其の放たれた火の中で発した言葉の一部が上記の言葉です。

有名な言葉ですのでお聞きになったことがある方も多いと存じます。

私達凡人には到底理解し難い言葉ですが、少しだけ補助的にお話致しますと、暑い、暑い、又は、寒い、寒いと嘆いているばかりでは何も変わらぬよ、その環境の中に此の身をどっぷりと浸からせ、なにくそと向かうところから道は開けるぞよと云う、逆境からの脱出の導きにも繋がる言葉の様に思います。

日々の生活の中で来る、辛さ、悲しみに打ちひしがれるだけではなく、其の環境の中で、なにくそと立ち向かう事に繋がる言葉とも言える気が致します。

もちろん、この言葉の本来の意味は禅の教えに通じる深淵な言葉であることは間違いないのですが、そのような解釈も出来る様に思います。これから来る寒さの時に想い起こして見たい言葉でもあります。

恵林寺へは私も御邪魔致したことはありませんが、伽藍も立派でお庭も含め見どころ満載のお寺とのことです。

是非、一度お参りに伺い、うえに述べました禅語を噛みしめてみたいと思っています。

皆さんも山梨県の方へ足が向かれました時は是非、参拝してみて下さい。

そう申しましても、暑さも、寒さもやはり辛く、特に寒さは風邪にも通じます、コロナのこの時期、余計に注意致さねばなりません。

どなた様もお体、御自愛の上、お過ごし下さい。合掌