流産された方が赤ちゃんを供養する方法
京都東福寺霊源院の水子供養コラム
流産された方が赤ちゃんを供養する方法について解説します
お腹の中の赤ちゃんが流産等によって亡くなることは、とてもいたたまれない気持ちになります。
しかし、お腹の中で呼吸をしていた確かな生命です。
そんな子供を供養するために勤めるのが水子供養です。
今回は、水子供養の概要や、その重要性について詳しく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
流産された方が赤ちゃんを供養する方法 目次
水子供養とは何か概要について解説
流産、いわゆるお腹の中で亡くなってしまった子供や、生まれてまもなくお亡くなりになった赤ちゃんにを供養することを、水子供養と呼んでいます。
水子供養は、両親や家族全員が参加をして、亡くなった赤ちゃんの追福を願うために勤められる法要です。
通常の場合では人が亡くなりますと、葬儀式や初七日~四十九日・一周忌や三回忌などスケジュールに沿って法要を予定します。
水子供養の場合では、特に決められたスケジュールはないと云われていて、お寺で法要をされる方が多いようです。
水子供養を受付けている寺院の多くは、宗派を問わず受付けていて、もちろん檀家以外の方も大丈夫です。
寺院のホームページに案内がでていますので、事前に予約をしてから伺う必要があります。
水子供養の重要性について
①赤ちゃんの尊霊の追福を祈る
水子さんも、お亡くなりになるまでは命を宿していました。
流産をされた方も、どんなに悲しくても明日を生きていく必要があります。
しかし、悲しみを癒すための時間も必要です。
水子供養の法要を一つの節目とし、法要をしていただいた寺院を時々お参りすることで心が癒されることもございます。
亡くなってしまった赤ちゃんを、ご両親やご家族が供養する事は何も特別なことではありません。
②供養に向き合う
流産などでは自分を責めてしまう人も多いようです。
いつまでも自分を責めるのではなく、亡くなってしまった命に向き合っていただければと思います。
故人ために行う供養を追善供養(追善法要)といいます。
先ほども書かせていただいた通り、水子供養の法要では決められたスケジュールはございません。
一度だけ追善法要をされる方や、定期的に法要をされる方など様々です。
供養をされる上で、故人を慕い思い続けることは、とても大切です。
「善事」(ぜんじ)を収めて「供養」(お供え、ご回向など)を施す、これが追善供養です。
「善事」の中には、他者を思いやる行動がございます。
このような他者を思いやる行動が、功徳として赤ちゃんの尊霊へも巡るものです。
生命(いのち)の大切さをしみじみと感じ、他の人に優しく接する気持ちになることができたなら、それはお亡くなりの赤ちゃんから私達に巡らされた功徳なのです。
まとめ
今回は、水子供養の概要と、その重要性について詳しく解説しました。
水子供養は亡くなった子供、そして残された母親・父親・家族のための取り組みでもあります。
この記事を参考にしていただけたら幸いです。