雨上がりの通天橋の緑
東福寺霊源院の水子供養ブログ「住職徒然記」
雨上がりの通天橋の緑
2021年7月9日
今年は梅雨入りが早かったのですが、しばらく空梅雨が続いていました。
7月に入りますと、ここのところ、朝起きて眠るまで雨音を聴かぬ日は無いように感じます。
今年も七夕祭の日は雨天で、7月7日は毎年天気が悪いように思います。
毎日雨の日が続きますと、例年以上に雨の日が多いように感じてしまいます。
昨日の予報では、本日も一日雨とのことでしたが、午前中は久しぶりに日が差しました。
通天橋に行ってみました
水子供養のお参りにお越しの若い方々は、霊源院のある東福寺が京都観光の紅葉の名所として知られていることをご存じでしょうか?
コロナ禍になるまでは、通天橋から眺める五色の紅葉を目当てに、秋には全国より沢山の観光バスがきて大勢の方々がお越しになっていました。
また、桔梗の咲くこの時期にも、京都観光ルートに組み込まれていて、観光バスが駐車場を占領するように例年は大勢の方がお越しになっていました。
本日は人がまばらでしたので、晴れ間を利用して静かな通天橋を歩いてみました。
通天橋の真ん中から見下ろす、梅雨の時期の青紅葉の海は光に照らされ、すがすがしく輝いていました。
そして、橋の下を流れます洗玉澖(せんぎょくかん)も、ここの所の雨にて水量が安定致しています。
今は小川のようにも見える川なのですが、昭和の初期には大きな台風がきて水が溢れて通天橋を流してしまったそうです。
人が少なかったこともあり、耳を澄ますと穏やかな川から聞こえてくる”せせらぎの音”に心から癒されました。
それと共に、先月に取りつけていただきました通天橋拝観受付にぶらさがっているサヌカイト(香川県の石)の風鈴の涼やかな響きが重なり何とも贅沢な時間が流れます。
8月9日までは夜間のライトアップをしています
8月9日(月:祝日)までの期間中は、夜間の東福寺通天橋のライトアップをしています。
ライトに照らされた青紅葉もきれいなのですが、お日様が照らす青紅葉は梅雨の時期ならではの風情を感じさせてくれます。
臥雲橋からの眺めもきれいです
通天橋に入るには拝観料が必要なのですが、通天橋の西側にかかる臥雲橋からも青紅葉をご覧いただくことが出来ます。
上の写真は、臥雲橋から眺めた通天橋です。
臥雲橋は朝には通学の生徒さんやご近所の方には生活の一部ともいえる橋なのですが、東福寺三名橋に数えられている木造の橋です。
駐車場から歩いて3分程度の距離ですので、当院の蓮華堂に水子供養のお参りにお越しの方は、梅雨の時期ならではの青紅葉を是非ご覧ください。
お時間がございましたら、人の少ない通天橋で静かな時間をお過ごしください。
梅雨の雨はともすればうっとしいという言葉に代表されるあまり良いイメージはありませんが、梅雨だからこそ、楽しめることもあるということを知って頂きましたら嬉しいです。合掌