今日も暑かったです
今日も暑かったです
11月も既に真中近く、後一月強で新しい年を迎えるとは到底思えない気候が続いています。
朝起きて門を開け、外の塀際を竹ぼうきで掃きますと、未だに首筋にうっすらと汗が滲んできます。
勿論、庭の紅葉は赤くなってきましたが、まだまだ青い部分が主流を占めています。
たまたま、今年だけの以上気象ならば次年に期待を持てますが、世界中で様々な異変そして、戦争が収まっていないことを想いますと、不安な気持ちと心配が心を埋めて行きます。
各国のリーダーの皆さんの穏やかな世界への確立に強いリーダーシップを発揮頂きますことを期待致しますと共に、私たちも様々な事に真摯に眼を配らねばと思い新たです。
さて、今日は水子供養へ北海道からお越し下さいました
穏やかなご年配の夫婦です、ご丁寧な挨拶を頂き、本堂へ向かう道すがら北海道の気候の様子を伺いますと、「相当に寒いです」とのお言葉、予期いたしていたもののやはり、驚きは隠せませんでした。
もっとも、そのご夫婦方も同じく京都の暑い11月には驚いたようです。
禅の言葉に「無寒暑」(むかんじょ)という言葉があります。
「一生懸命の修行に暑いも寒いも無い」と。
あれが嫌、これも嫌、でもこれは良いと自分勝手な思いで自身の環境を嘆いたり、又、暑い、寒いにいちいちに文句を付け、大切な仕事、学びを兎角に私たちは避けようと致したりする時があります。
それを、禅の指導をなさる祖師が「一喝」(いっかつ)しておっしゃられたのです。
「そうだったと思い」、反省致す自分はいるのですが、この続く環境の変化は少し違う憂いを感じます。
普通に「そうだった」と言える、「当たり前の暑さ、寒さ」に戻ってもらいたく心から願います。
若い皆さんにも覚えておいて頂きたい仏教語
霊源院は若い皆さんと水子供養を通して、多くのご縁をお繋ぎ頂き、又、蓮華堂、絆縁堂へは日々、多くの皆さんがお参りなされています。
そして、お堂へのお参りの後は、きちんと本堂へもお参り頂き、更には、浅学ではありますが僧侶の私との会話も含め、他の若い世代の方々に比しますと、随分とお寺との縁は密でらっしゃり、仏教の言葉もご存知の方が多くおられると思います。
さて、こんな笑い話を聞いたことがあります
さる会社の社長さんの年回法要が会社として行われ、法要が終わりました後に、司会をなされた若い社員のお方が仕上の食事の時にこうおっしゃられたそうです。
「本日は故社長のキョウヨウですので、ゆっくりとお召し上がりください」と。
さて、「キョウヨウ」とはということになりました。
そうです、「供養」(くよう)をキョウヨウと言ってしまったのですね。
ひょっとすると「御供物」もゴキョウブツと読んでしまうかもしれません。
身近に使わぬ言葉が多い仏教語。
お寺と近しくお付き合い頂く為にも折に触れ、ご紹介致して行きたく思っています。
ご存知のお方からすれば、そんなのという所もあろうかとは思いますが。
例えば、阿吽(あうん)。阿吽の呼吸という表現は多くの皆さんがご存知かと思います。
これは、梵字(ぼんじ)の始めと終わりの字の事です。
それが、あれとそれがぴったりという阿吽の呼吸という表現に繋がります。
行却(あんぎゃ)。これは私たち禅僧にとても馴染みのある言葉です。
現在は修行と言えば、自身がここぞと思った修行道場へ入門致し、そこにとどまり自己を見つめて行くのですが、本来は更なる修行を目指し、あちらの道場、そして此方の道場と歩いて目指すことを言います。
皆さんが一つ所のお仕事に集中なさることがあれば、様々な経験を求めて、職を変えることもあろうかと思います。
ある種、それも「行脚」です。
又、折に触れ様々な仏教語をご紹介致して行きたいと思います。合掌