水子さんのお骨納め

2024.10.15

水子さんのお骨納め

霊源院のホームページから水子供養を知って頂き、女性のお方からお問合せを頂きました。穏やかな口調のお若いお母さんです。

長らくご自宅でお亡くなりの赤ちゃんのお骨を懇ろにお祀りなされているということです。

只、随分と長い年月を自宅でお守り致しているのですが、このままで良いのか少し迷いが

というお話しをなされました。

それでも、迷いながらも、お骨を自身の御実家のお墓へ埋葬致す方へ心が向かわれているとのこと、実家のご両親は勿論、お骨納めには同意なされているとのこと。

しかし、埋葬の時にご回向を頂くお寺のご縁が無いとのことで霊源院へご連絡下さり、霊源院の水子永代水子供養合祀墓ではなく、別の霊園のお墓になりますがお越し下さいますかとのお尋ねでした。

勿論、有難くご縁をお繋ぎさせて頂きますとお答え致しました。

お骨納めをなさる霊園をお聞き致し、埋葬の日時をお約束致しました。

暫く間が空き、再度お電話を頂戴致しました。

気持ちの整理の確認にお寺へお越しになるとのこと。

お会い致しますとお電話で感じたように穏やかで優しいお若いお母さんです。

お話しを伺いますと、お骨納めの気持は固まっているのですが、未だ埋葬致すことで大事なお亡くなりの赤ちゃんと自宅で過ごせぬことが辛いとのこと、「では、お約束の日時迄もう一度考えられて、納骨致すも良し、せぬも良しです」ので日時の際でも良いのでご連絡をと約束致しお別れ致しました。

本当に大切な、大切なお亡くなりの赤ちゃん、そして心の底から赤ちゃんを愛しておられる深い想いの優しいお母さんであられることが伝わって参りました。

そして、後日お約束の日の前日にお骨納めをというご連絡を頂きました。

お墓へ参りますとご兄弟、ご実家のご両親、そして元気に育っておられるお子さん方がお揃いです。

可愛らしい袋にお骨を入れて、お墓に収めお勤めを致しますと、皆さんが本当に真摯な合掌をなされ、亡き赤ちゃんへお焼香を致されました。

これからは皆さんで「忘れることなく」、お参りにお越しになられることを強く確信致しました。

且つて、故人をお墓に収めます時、残られた皆が悲しみにうなだれている時、私はこのお墓の中にはいませんよ、あなたの直ぐ近くにいますよと語る歌があり、随分と注目されたことがありました。

確かに、お亡くなりの大切なお方は、私たちを見守って下さっていることは間違いありません。

しかし、お墓はお亡くなりの故人、お亡くなりの赤ちゃんの終の住処であることも間違いありません。

お墓へ皆さんがお参りに来られ、その残られた皆さんが元気にお手合わせなされる姿をお墓の中の故人、あ亡くなりの赤ちゃんは嬉しく見ているのではないでしょうか。

お電話で頂く問い合わせ、お供養にお骨と共にお越しになられ頂く質問にお骨納めは何時致すのが良いのですかとの質問をいただきます。

お骨納めは何時いたさねばならぬということはありません、懇ろなお祀りが出来ますればご自身方の心の収まりがつく迄お手元にてお祀りなされば良いのです。

只、終の住処のお墓でゆっくりお休み頂き、忘れることなく会いに行かれることも良いのではないでしょうか。

今回ご縁を頂いた優しいお母さんに教えて頂いたことです。合掌