霊源院の童六地蔵尊
霊源院の童六地蔵尊
檀家さんのお宅のお参りから戻り、山門をくぐり階段を登り切った所の「童(わらべ)六地蔵尊」に目を遣りますと各々のお地蔵さんの前に一つずつお菓子がお供えされています。
微笑ましい光景に「にこっと」致しました。
しかし、お願いです。
地蔵尊に限らず、お墓もですが、お菓子類をお供え致したままに致しますと、カラスが見ていて直ぐに取りに来ます。
そして、器用に袋を開けて食べきり、袋をまき散らします。
お菓子類のお供えは自身がお手合わせなされている間、大事な故人、先祖、そしてお亡くなりの赤ちゃんへ届けて頂き、お手合わせが終わりましたら、お下げ頂き自身でお召し上がり頂くか、蓮華堂へ再度お供え下さい。
ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。
さて、霊源院の庭のあちらこちらに、六地蔵尊以外にも「童地蔵尊」が野仏として沢山祀られています。
野仏ですので、「お花」、「お香」はお供え致していませんがお亡くなりの水子さん方を守って下さっています。
もう、30年以上前ですが、男の子を我が家に授かりました時、たまたまに通りかかった石屋さんで目に致しました「童地蔵」が授かった長男の顔と重なり、その童地蔵の可愛らしさも相まって、思わず購入致しました。
授かった二人の子供が健やかに育って行きますようにとの願いと共に、お寺の庭の中のお気に入りの所に野仏としてお祀り致しました。
それから以降、我が息子だけではなく、檀家さん、ご縁の皆さんのお子さん方もすくすくと育って下さるようにとの願掛け、そして水子供養へお越しの皆さんの大切なお亡くなりの赤ちゃん方をお守り頂きたいとの想いにて、折に触れて童地蔵尊を手に入れては庭にお祀り致すようになりました。
お参りの皆さんにもお喜び頂いているようです。
そしてお陰様にて、我が家の子供二人も元気に真っすぐにすくすくと育ってくれました。
今は二人とも一人前となり、修行道場も無事に終わらせ、衣を着てお寺の法要にも関わるようになりました。
弟の方は僧侶として霊源院のお守りに関わり、私と共にお越しの皆さんの水子供養にも関わらせていただいております。
頂くご縁に感謝を致すと共に、駆け出しですので皆さんにご迷惑をお掛け致しながらも日々、精進致しております。
兄の方も会社勤めのご縁を頂いており勤めは継続致していますが、夏のお盆も含め、時間の許す所でお寺との関わりを持ちながら寺守りを手伝っています。先々は私の師匠のお寺守りを致す覚悟が出来ているようです
先には、兄弟共に皆様とご縁をお繋ぎ頂くことが出来ることと存じます。
山門前の六地蔵尊は勿論、ご本尊観音様、蓮華堂、絆縁堂内の御本尊、庭の童地蔵尊の堅きお守りを感じます。
報恩を誓い、日々の精進を継続致さねばと思っています。合掌