お線香、何本立てれば良いの
お線香、何本立てれば良いの
水子供養のご縁を頂き、本堂でのお供養が完了致し、蓮華堂へ移動致しました。
本尊様へのご回向が終わり、ご自身方の地蔵尊を無事に奉安致しました。
ご丁寧な、優しそうなお二人ですので、これからお参りにお越し下さること、間違いないと思います。
お布施を頂戴致し、ご縁を頂けましたことにお礼を述べますと、男性が「和尚さん、線香は普段、何本立てれば良いのですか」というお言葉を掛けて来られました。
線香も所謂「お香」と同じです、仏様、大事な故人へ想いを届ける為に焚きます。
霊源院には檀家さんのお墓が沢山あり、墓前にてご回向を致す機会が多く有ります。
お墓の前には花立、ロウソク立て、そして線香立てが有りますね。
お墓に限らず、お寺の本堂の御本尊へもお供え致す欠かせない物、「香花燈燭」(こうげとうしょく)、先ずはお香、花、ローソク、そして「香」です。
本堂で檀家さんの法要をさせて頂く時、先ずは長いお線香を立てる香炉へ線香を一本、ご本尊、観音様へお供え致します。
そして法事が始まり、ご本尊様へのご回向が終わりましたら、大事な故人への読経を始めます。
そして、檀家さんにお焼香へお越し頂きます、この時のお焼香の回数は2回をお伝えいたします。
ご先祖、故人をお守り頂く、御本尊様へ一回、本日の法事の仏様へ一回です。
さて、お線香も同じ「香」です。
只、お墓、或いは仏壇へお線香をお供え致す時は三本をお勧め致しています。
先ずは大事な故人へ、そしてご先祖へ更に、そしてご縁の無い無縁の霊へとお供え頂きましたらと思います。
勿論、これが絶対ではありませんのでこれ以外は間違いということではありません。
何より大切なことは、仏様へ私の想いを香の香りに乗せてお届け致すという想いです。
蓮華堂には毎日多くの皆様がお参りにお越しになり、お線香のお供えが絶えることはありません、お堂の中に染みた香の良き香りを嗅ぎますと皆さんの深い赤ちゃんへの想いを感じます。
多くの皆さんがお線香を焚いて下さいますので、うっかり致すとお線香が無いということもあります。
しかし、どなたかが筒に線香を補充致して下さり、その補充用のお線香が無くなりかけますと必ずどなたかが「皆さんでお供え下さい」と線香を置いて行って下さいます。
その様な事に出会いますと、お供えとしての香の重みを感じる所です。
さて、今日は24節気の一つ「白露」です。
木々、草花の葉に露が滴る秋の入り口ですが、京都は本日も酷暑です。
ため息をつきながら草引きを致しています、あとどのくらいこの猛暑と付き合うことになるのでしょうか。
「やれやれ、やっとましになりましたね」と言える日々が待ち遠しいことです。
どなた様も残暑負けせずに体調に留意なされ、日々をお過ごし下さい。合掌