温かいお供え

2024.07.07

温かいお供え

蓮華堂内にお供えされた供物、花、お菓子、玩具を見ますとほっとする温もりを感じます。

その中で「えっ」と思う、温かいお供え。

たまにでは無く、結構な頻度で見ますお供えの「手作りのおにぎり」。

パックに入った海苔を巻いた可愛らしいおにぎりがお供えされます、お母さんが朝に握ってお持ちになりお供えなさるのだと思います。

そのおにぎりの可愛らしさと共に、おそらく元気にお育ちのお子さん方と分け隔てなく、お亡くなりの赤ちゃんへ届けているおにぎりであることが想像出来ます。

湯気の立ったおにぎりを握るお母さんの姿と共に、お米の温かさが伝わってくるお供えです。

お亡くなりの赤ちゃんも楽しみになされているのではないでしょうか。

さて、蓮華堂はその清浄な環境の中で皆様に安心致しお参り頂きます様、10日に一度、女性スタッフがお掃除下さいます。

その時、皆さんのお供え、特にお菓子等を下げさせて頂いています。

お一人、家族、カップルでとお参りの皆さんがお越しになり、お供えをなさいます。

小さいお供えはご自身方の地蔵尊の前にお供え頂き、大きなものは本尊、地蔵尊の前にお供え頂いています。

お線香を先ずは立てて頂き合掌、礼拝、お亡くなりの赤ちゃんへお供えが、香の煙に乗って届きます様願って下さい。

さて、お帰りの節ですが、お供えをそのまま置いていって頂いても良いですが、先程の合掌、礼拝、水子さんへ届きますようにとの願いにて、お亡くなりの赤ちゃんはお供えを召し上がっています。

宜しければ、「お下がり」のお供えをお越しの皆さんで、お亡くなりの赤ちゃんと共にその場で召し上がって頂くのも良いかと存じます。

又、お家でお子さんがお待ちのお方様はお下がりを、お子さんへのお土産になさるのもこれまた良いことです。

是非、お心に留め置いて頂ければと思います。

心が不満に占領されそうな時

先日、水子供養へお越しのお方ではありませんが、若いお方と立ち話を致す機会がありました。

暑い盛り、木陰へお誘い致し、暫しお話を致しました。

とても真面目な若い方です、少しだけですが話の中で、こんな真面目な方でもと思う仕事の不満を少しだけ漏らされました。

それでも、不満のにはならぬくらい控えめにお話をなされました。

そのお方は勿論に不満が溜まり話しているのではないことは間違いないのですが、少し頭に浮かぶ「禅語」がありました。

もし、現況に不満があり、心がそれに占領されそうになりましたら思い起こして頂きたい言葉です。

直心是道場「じきしんこれどうじょう」

希望する大学や会社に入れず、しぶしぶ不本意な心持にて過ごしておられるお方もおられるやもしれません。

確かにどうにも出来ぬ状況はあると思います。

しかし、それは環境のせいだけと考えて良いのでしょうか。

何処か遠い所、違う世界にその会う場所があるのではありません。

どんな所にも、どんな場所にも幸福や学びの場所は必ずあります。

直心「素直な気持ち」を持ち、真っすぐな気持ちで取り組みましたら必ず、自身に多くの価値ある物をもたらしてくれます。

日々、暮らす毎日を自身の道場と思い前に進むことは大切なのではないでしょうか。

そうすれば、不満に占領されていた心は「解放」されるのではないでしょうか。

立ち話の若いお方との会話で感じたことです。合掌