祥月命日。

2024.06.17

祥月命日。

お亡くなりの赤ちゃん、大事な故人のお亡くなりの月のその日が祥月命日です。

お供養を思う時に大切な日となります。

私にとって大切な命が失われて、一年目が一周忌、お亡くなりの年から数えで3年目が3回忌です。

祥月命日は毎年に巡って参ります。

私達はよく、大事な故人のことは忘れない、何時も心に止めていますと言います。

間違いなく、その気持は偽りのない思いとは思います。

しかし、日々の私たちの暮らしは平坦ではなく、仕事、学校の学びなどに忙しく追われることは避けがたいところです。

その様な中、大切なお亡くなりの赤ちゃん、大切な故人のことをふっとなおざりに致してしまうことがあります。

勿論、ご自身方の意に反してですが、日々の過ぎ去る時間に追われてのことです。

さて、お寺はそのお寺を開いてそこで仏道を行じられた和尚さん(初代の住職)を「開山さん」と呼び、別格に大切な存在としてお祀り致しています、お亡くなりの代々のご住職方もそのお寺を盛り立て、檀家さん方、ご縁の皆さんを教化(きょうけ)なされてらっしゃいますので節目、節目には大切な存在として、供養(法事、法要)は欠かしません。

開山さんは申し上げましたように特別な存在ですので、何回忌という節目の法要だけではなく毎年、お亡くなりになられた月のその日に法要を勤めます。

お寺はこれを毎年致す法事という意味で「開山和尚毎歳忌」(かいさんおしょうまいさいき)と申しております。

霊源院へ水子供養でお越しの皆さんの大切な赤ちゃんの亡くなられたなられた月のその日の「祥月命日法要」、蓮華堂回向と同じです。

大切な故人を失念致しなおざりに致すことが亡きように、節目の法要、3回忌、7回忌等を私たちは大切にお勤め致します。

更には、祥月命日の法要を毎年致すことで、大切なお亡くなりの赤ちゃんを追慕致し、安らかな後世であることを祈念します。

祥月命日法要はそれ程に大切な法要なのです。

毎年の法要に今年も。

遠方に居られるお孫さんの水子さんのお供養に「おじいちゃんとおばあちゃん」が毎年お越し下さいます。

もう何年程でしょうか、毎年遠方のお孫さんのお亡くなりの大切な赤ちゃんのお供養に毎年ご夫婦でお越し下さいます。

最初の年に永代水子地蔵尊を奉安なされ、奥さんの手作りの可愛らしい服を着せてお祀りになられています。

以来毎年、ご主人が段ボール箱に一杯のお供えをお持ちになられ、本堂にて祥月命日法要を勤められています。

水子さんへの深い追慕は勿論、遠方にお住まいのお孫さんへのまた深い愛情を感じさせて頂ける「暖かい法要」です。

無理の無い所で大切な故人の「祥月命日法要」を多くの皆さんが致して頂ければと願います。本日は私も朝早くから本山のお勤めに行ってまいりました、本山の本堂で朝の涼やかな時間にお経を唱えていますと、合いの手を入れるかのように「鶯」がすっかりと上手になった囀りを致します。

涼やかな時間と鶯の鳴き声に暫し癒される時間となりました。合掌