ご真言に乗せて、供養の心を届ける

2024.05.12

ご真言に乗せて、供養の心を届ける

良いお天気が続いています、春の終わりを感じさせ、青々とした樹木が茂りだしています。

愈々、初夏です、今年の夏の暑さは心配ですが、暫くは「初夏」を楽しみたいですね。

初夏と言えば、最近出来ました霊源院の「野鳥の庭」、縁側に佇みますと涼やかな水音が耳に届き、雀が下の池で水浴びを致しています。

初夏を楽しむには絶好のロケーションです、お供養にお越しの節には是非、お愉しみ頂きたく思います。

さて、お亡くなりの赤ちゃんの水子供養、先ずは本堂にてご回向を致します。

先ずは「般若心経」を読み、ご本尊千手観音菩薩へ、「一心に亡き赤ちゃんの菩提を願います、どうか私の想いをお届け下さい」との想いで本尊へお向かい頂きます。

そしてその後に読むお経「観音経世尊偈」というお経を亡き赤ちゃんへお届けいたします。

先日お越しのお二人、私が「魔訶般若波羅蜜多心経」と読み上げ、お経を読み始めますと、正面に設置致しております般若心経のホワイトボードを熱心に見据え、声こそ出しておられませんでしたが、最初から最後まで口を動かしご一緒に読んでおられました。

本堂の席に座られ読経が始まりますと、どなたも正面を見据え、一心にお手合わせなさりますが、お経をご一緒にお唱えのお方は初めてかもしれません。

お亡くなりの赤ちゃんへ届けたい想いがひしひしと伝わって参りました。

そして、外の蓮華堂へ地蔵尊を奉納に参り無事に釘掛け供養が終わりました。

お堂の御本尊地蔵尊の前でお経を読んだ後、「オンカカカビサンマエイソワカ」と地蔵尊の「ご真言」を唱え法要を終わりました。

これから一年間ご自身方の地蔵尊をお守り致すこと、一年後には地蔵尊を焚き上げ致しますが、継続することが出来ること等をご説明致し、お別れの挨拶を致しました時、お二人が「最後にお唱えの文言は何になるのでしょうか」との質問をいただきました。

地蔵尊はいたる所の門口に立ち、元気な子供を守って下さり、お亡くなりの赤ちゃんには迷うことなく良き世界へ転生なされるように見守って下さっています。

その地蔵尊へ私の「供養の心」を向こうにいる大切な赤ちゃんへ無事に届けて下さいとの想いを伝える「電話線」がご真言の「オンカカカビサンマエイソワカ」です。

私が蓮華堂でお経を読み終え、最後にこのご真言をお唱え致しましたのは、地蔵尊へ向かい、「この二人の真摯な供養の想いを、どうか亡き赤ちゃんへお届け下さい」と発したのです。

お参りの皆さんへ

皆さんは蓮華堂、絆縁堂へお参りを頂き、お供えの花、お菓子、玩具、そして亡き赤ちゃんへお手紙をお供えなさります。

お供えが終わり、線香を立てて、ご本尊へ向かいお手合わせなさる時、どうぞ、今日のお供養の想いを無事に亡き赤ちゃんへお届け下さいとの想いで「オンカカカビサンマエイソワカ」を3回か7回お唱え下さい。

お参りの皆さんのお