春のお彼岸が直ぐそこに。
春のお彼岸が直ぐそこに。
2月は例年に無く温かい月となり、少し拍子抜けするほどに温かい日々が続きました。
3月に入りますと、うって変わり、2月の寒さの代わりが戻ったかの日々が続いています。
お正月の能登地震の驚きからまだそれほどに日が経っていませんのに、少しあの地震の為に辛い想いをなされている方々の気持から遠ざかっている自分を反省致しています。
そして、気が付けば3月、もう来週はお彼岸を迎えます。
お寺は彼岸の法要に多くのご縁の皆さんをお迎え致しますので、これから暫くはその用意に忙殺されます。
それでも、地震の被害を受けた皆さんの辛い気持ちから目を離さずにという気持ちは忘れまいと思っています。
3月17日の午前11時から霊源院の本堂で彼岸の法要を執り行います。
お亡くなりの赤ちゃんの菩提を願い、宜しければ水子供養へお越しの皆さんにもお参り下さりたく願っております。
少し敷居が高く思われておられる方々にとりましては、不安、不明なことも多く有ろうかと思います、参加ご希望のお方は遠慮なく、直接、或いは電話にてお尋ねください。
さて、彼岸は秋と春と2回、一周間に渡りお参りの期間が設定されています。
彼岸、「彼の岸と此の岸」を繋ぐのが彼岸ですね。
大事な赤ちゃんを亡くされた方々にとりましては、普段以上に、大事な亡くなられた赤ちゃんとこの私が絆を確認致す大事な時期ということではないでしょうか。
普段から霊源院はお若い皆さんが熱心にお参りへお越しです。
そういう意味では、特別に彼岸だからと言わずとも、皆さんのお亡くなりの赤ちゃんへの深い想いは間違いありません。
でも、彼岸を別の目線で見て頂くことも良いのではないでしょうか。
彼の岸を想う時、お亡くなりの赤ちゃんのことを想うと同時に、自分の中で「フリーズ」致している気持ち(大事な命を失った喪失感、又、失った赤ちゃんを含めお付き合いなされていた方との別れなど)を溶かし、大事なお亡くなりの赤ちゃんと共に、新しい「彼の岸」へ一歩踏み出そうという気持ちを彼岸のお参りを通して持てましたら、それはお亡くなりの赤ちゃんが授けて下さった功徳であり、彼岸を定めてお参りなされた大きな意味となるのではないでしょうか。
彼岸は亡き故人を想い懇ろなお参りを致す行事ですが、それと共に、この私が、止まっているこの岸から、新たなあの岸に向かう心を定める機縁の期間なのかもしれません。
このブログを書いている時間もキンキンと寒さが募っている感じです、桜の時期に近づいている温度ではありません、能登の被災されました皆さんが感じているさむさを思いますとやり切れぬ思いになりますが、何とか通常の温かい春が早く来ますことを願わずにはおられません。
どなた様も、こんな時こそ体調が崩れやすいことを忘れず、身体を自愛下さり、良き日々を積み上げて下さることを祈念致します。合掌