お供えの「心」。

2023.12.20

お供えの「心」。

水子さんをお祀り致す、蓮華堂、絆縁堂へお参りの皆さんは日々、絶えることなくお手合わせにお越し下さっています。

境内の掃除に外へ出た時、檀家さんのお参りに行く為に玄関を出ました時、蓮華堂の方向へ目を遣りますと、参道を歩きお堂へ向かうお方、お堂の扉を開けて中へ入られるお方、男性、女性の区別なく、お見掛け致さぬことは無い程です。

そして、土曜、日曜日はお線香立てが溢れる程の様子です。

それに伴い、お菓子、飲料のお供えも日々、溢れる程にお供えされています。

皆さんの大事なお亡くなりの赤ちゃんへの深い想いを感じ、嬉しく、そしてご本尊、お堂の存在が誇らしい程です。

水子供養のご縁を頂き、随分の年月を重ねて参りましたが、これ程に多くの皆さんの御支持が頂ける日が来ることは想像致しておりませんでした。

皆さんの亡き赤ちゃんへの想いが届く環境を工夫致し、皆さんから頂きました貴重なご意見を参考に改善を重ねてきたことも、みんなでお守り致すお堂として今日に至ることの礎になっています。

さて、お堂に多くお供えされています「お菓子」、「飲み物」、そして「花」ですが、お参りにお越しのお方様から問い合わせが御座いました。

「私たちが、大事な赤ちゃんへお供え致した物は最後はどうなっているのですか」との質問を過日、頂きました。

皆さんの深い想いでお供えされたもの、勿論、粗末には出来ぬことは了解致しております。

先ず、傷まぬ「おもちゃ等」は可能な限り、お供えを継続致し、これ以上にはスペース的にも無理が参りました時には、焚き上げも含め、お経のお勤めと共に処分させて頂いています。

長期に亘り、継続的にお供え続けることは出来ません、懇ろな管理は簡単には出来ませんので、ご自身方にとって大切な物は絶対に置いて行かぬようお願い致します。

「お花」のお供えは出来る限りお供えの状態を保ちますが、お掃除にお越し下さっているスタッフ、或いは私の目線で見て、傷んでいるとの判断で処分を致しています。

傷みのぎりぎりを目指し、お供えの気持が無にならぬように心掛けてはおります。

毎月、10日に一回程度、女性スタッフがお越し下り、丁寧に蓮華堂、絆縁堂、地藏堂をお掃除頂いています。

お亡くなりの赤ちゃん方がお参りの皆さんと気持ちの良い環境でお会い頂き、お越しの皆さんも、此処ならお亡くなりの赤ちゃんも安心と思って頂ける環境を目指してのことです。

さて、一番多い「お菓子類」ですが、先ずはその掃除の時に生もの、傷んでいる物は片付けます、これは何卒、ご了解くださいます様、お願い致します。

そして、日持ちの致すお菓子、イベントに関わるお菓子のお供え、クリスマス、正月、ハロイン、子供の日等々のお菓子はイベントの期間の間はお供えを継続致しています。

日持ちの致すお菓子もスペースの都合が有りますので最終、お下げ致し、フードロスも含め、もったいなく無いように片付けていることをお伝え致します。

さて、お供え物のお菓子ですが、お亡くなりの赤ちゃん方は勿論、直接にそれを召し上がることは出来ません。

しかし、お供えをなされた皆さんの深い想いを通して、それを召し上がります。

出来ますことなら、フードロスを避けることを含め、お供えの後はそれをお下げ致し、ご自身方で召し上がるか、お家へお持ち帰り下さり召し上がる、或いは又、お子さん方に御下がりとして食べて頂くことが何よりと存じます。

皆さんの深い想いのお供え、その気持を大切に致すことを前提にお堂のお守りを心掛け、お供えの片付けをいたしてはいますが、やむを得ぬ判断を致さねばならぬ時もあろうかと思います、何卒、「もったいない」というお気持ちをお忘れにならず、お供えに関して、ご理解とご協力を是非、お願い致したく存じます。合掌