気が付けば、蝉しぐれが。
気が付けば、蝉しぐれが。
本当に、本当に暑い夏が未だに続いています、「今年は特に暑いですねという」言葉を超える、うんざりの暑さです。
このままの環境が続けば、地球はどうなるのというばかりの厳しい夏が続いています。
しかも、ハワイの大火事、そして、びっくり致すほどの大雨、数え上げますと際限ない程の天変地異が世界中で起こっていますね。
心配でなりません。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の秋の彼岸も直ぐそこまで近づいていますが、どうなるのでしょうか?
そんな気持ちの中、お寺の庭に立ち、草引きを致していますと、ふと気づきます。あれほど、賑やかだった「蝉しぐれ」が今は殆ど聞くことがありません、時折、「ツクツクボウシ」が少し鳴いては、一休みという感じです。
しかも、夜になりますと、蝉しぐれに変わり、「秋の虫が合掌」を始めています。
何時、この暑さが収まるかは想像もつきませんが、それでも少しづつですが、涼しい「秋」が近づいているのではとのほのかな「期待」を持ちます。
何とか涼しい秋が来ますことを心から願いたいと思います。
暑さの象徴にもなる蝉しぐれですが、その言葉の美しさは秀逸と思います。
皆さんご存知と思いますが、せみの鳴き声が時雨のように降り注ぐことを持っての言葉となります。
外国の言葉にはない美しく、格調の高さを代表致す言葉の一つかもしれません。
拝見なされたお方もおられると存じますがかなり前に、藤沢周平さんの原作の「蝉しぐれ」という映画があったことを思い起こしました。
江戸時代に地方の藩であった「政争」に巻き込まれ、真面目一方の武士の父親が画策により自害に追い込まれ、その下級藩士の残された息子が幼馴染の可愛らしい娘との想いを繋ぎながら、武士として、人間として成長為されていく姿を描いた映画です。
今思い出しても、現代の私達にも通じる、人としての大切さを伝えてくれる映画でした。
映像の美しさと共に、忘れることが出来ぬ映画の一つです。
水子供養へお越しになり、霊源院の庭で蝉が喧しく鳴くのをお聞きになられましたら、この言葉と映画を思いお越し頂き、是非、見て頂きたく思います。
日々の過ぎる早さと共に、少し寂しさを感じさせる秋も直ぐそこです。
もちろん、残暑の厳しさはこれからも相当に長く続くであろうことは想像に難くありません。
それでも、日が落ち、カナカナゼミが少し寂し気に鳴いていますのを聞きますと、少しうら寂しい気持ちと共に過ぎ去った夏の早さを思わずにはいられません。
しかし、過日にご報告致しましたように、夏のお寺の大事な行事が無事に終わり、お盆のお参りも、台風に泣かされながらも無事に終わりました。
これからは更に「大合唱」となる秋の虫の声に耳を傾けながら、自身の有り様を見つめていく時間を作りたいと思っています。
京都の暑さと寒さは格別ですが、それでも季節を感じさせてくれる、植物、小さい生き物に近くで接することが出来るお寺の環境に心から有難く、感謝致したいと想っています。
しかし乍らくれぐれも、この暑さは未だ油断は出来ません、どなた様も十分に気を付けて日々をお過ごし下さい。合掌