水子さんのお盆。
水子さんのお盆。
皆さんよく、ご存知のお盆、8月13日に大事な故人、お亡くなりの赤ちゃんが皆様の所に、帰って来られ、共に3日間を過ごされ、そして又、15日にはご自身の安心の住まい、蓮華堂、絆縁堂へ帰って来られます。
多くの皆さんが13日の前に蓮華堂、絆縁堂へお参りなされ、大事なお亡くなりの赤ちゃんをお迎えにお越しになられます。
皆さんのお参りと共に、お亡くなりの赤ちゃんが皆さんのお家へ戻られ、元気に育っておられるお子さんと3日間を過ごされます。
その過ごされる日々の中で、この世界にご縁が繋がれることは叶いませんでしたが、自分のことを深く想って下さる家族、兄弟との絆を感じ、この世に縁こそ繋げなかったですが、水子としての丁寧な御縁に喜びを感じておられると思います。
この大事な家族、あるいは、自分に深い想いを持って、お手合わせ下さる、その人への感謝と喜びを感じて下さっていると思います。
霊源院の檀家さん方はこのお盆の期間中は、お仏壇の前に「盆飾り」の棚を用意致し、大事な故人が、家に帰るのを迷わぬように、盆提灯を飾り、お墓へお参りなされ、ご一緒に帰り、お盆の3日間を過ごしましょうと、多くの皆さんがお墓参りにお越しになられます。
仏壇の前の棚には、お盆のゆかりの飾りをなされ、お亡くなりのお方が喜ばれる、綺麗なお水を絶やさず、3日間お守りなされます。
この期間は大事なご先祖とこの私たちが向かい会い、今を生きる私たちの生き様を先祖と共に見つめ直す大事な機縁の時でもあります。
大事な水子さんを蓮華堂、絆縁堂でお守りの皆さんも、このお盆の3日間はお亡くなりの赤ちゃんが我が家に帰り、元気に育っているお子さんと区別なく過ごされているとのお気持ちでお盆を過ごして頂きましたら、お亡くなりの赤ちゃん、ご自身方にとりましても有意義な日々となるのではないでしょうか。
そして、ご結婚なされておらず、止む無く大事な命とのご縁を結ぶことが出来なかった皆さんにとりましても、このお盆の3日間は、大事な命の縁を繋ぐことが出来なかったことへの懺悔と、ご自身のいまの生きようを点検致す機会と致して頂きましたら、「お盆」の意義が生きるのではないでしょうか。
今回の台風が何とか、ひどい災害とならずに過ぎそうです。
お寺にとり、多くの皆さんがご存知のお盆の忙しさ。
近年はかって程ではありませんが、大事な檀家さん、お墓のご縁の皆さんとお目に掛かり、ご先祖への想いをお伝え致す大事な「お盆参り」。
この時期に台風が来ることはそれ程に珍しくはありませんが「直撃」はそうはありません。
お盆最後の15日、朝から強風、豪雨にて、へこたれましたが、なにくそとお参りにお邪魔致しました。
神仏の加護と思います、少しずつ穏やかになり、無事にお盆のお参りを円成致すことが出来ました。
本当に嬉しかったです。
ご縁のお方様へ感謝致しますと共に、ご本尊様へ心より感謝の気持ちをお伝え致したく思います。合掌