興味深い、テレビ番組を見ました。
興味深い、テレビ番組を見ました。
先日、NHKのBSにて放映されました、「アマミノクロウサギ」の生態を追った番組を拝見致しました。奄美大島に生息致します、黒兎「天然記念物指定」のことは随分と前に見た記憶がありましたが、今回その兎の生態を夜間も含め記録なされた番組をたまたま見ることが出来ました。
最近は京都にも兎の専門のお店が出来たり、私の息子も兎を大事に飼っていることもあり、より一層に興味を持って拝見致しました。
黒兎の母親は子供が生まれますと、その子供を「ハブ」や「他の天敵」から守るために先ずは深い穴を掘り、そこに子供の兎を匿うとのことです。
赤ちゃんのご飯の母乳は栄養価が濃い為、ごくたまに飲ませることで命を保たせるそうです。
なるべく天敵にその姿をさらさない工夫なのです。
授乳の時は赤ちゃんの兎が、穴の外に出て授乳を受けます、「その姿が親子兎の深い愛情に裏打ちされているためか、子供兎がお母さんへの深い信頼を感じさせる(目)でとても感動致しました」。
そして、すごいなと思いましたのは、授乳が終わりますと「あうん」の呼吸で子供兎はそそくさと深い穴の奥へ入って行きます。そうしますと、母親兎は直ぐに、土を前足で穴にかけ、その穴を塞いでしまうのです。しかも、前足でその塞いだ穴の土を叩き、固めるのです。ふと、子供は窒息しないのかしらと心配になりましたが、酸素が欠乏せぬようにその為にちゃんと深い穴が丹保されているのだそうです。
こうすることでハブは勿論、他の天敵が子供に害を加えることが出来ぬようにいたしているそうです。
そして、母兎は授乳が出来るように栄養を取りに行き、子ウサギはひたすらに母兎が授乳に来るのを待つのだそうです。
母親の子に対する思いの深さ、覚悟を感じさせてくださる番組でした。
良き番組に出会えましたことを感謝致しました。
蓮華堂、絆縁堂へ熱心にお参りの皆さんとその姿が重なり、何とも暖かい気持ちとなりました。
水子供養へお越しの皆さんはお亡くなりの赤ちゃんの菩提を願いお越しになられてはいますが、心の奥底で赤ちゃんへの深い想いを持っておられるという部分では共通かと思います。
さて、それと対照的かと思いますが、最近のニュースで辛いなと思う報道が目立っています、お母さんがわが子を虐待致した、或いは命を奪ったとの報道も少なくありません。
現代の社会の問題から繋がる部分もあるかもしれませんので、決めつけは出来ませんが「母親として、父親としての覚悟」がひょっとすると「兎よりも希薄なのでは」と少し感じ、辛く、寂しい気持ちとなります。
子供が元気に喜びを持って日々暮らしていける社会は当然に皆の手で作り上げなければなりませんが、授かった命を大切にという気持ちを持ち、元気に大きくなっている子供は当然に、お亡くなりの赤ちゃんを愛しむ気持ちと共に大事に子供を守って行くという覚悟を個々人が失わずに日々を暮して行きたいものです。
急に暑い日々が続いています。
京都はここ数日、猛暑が続いています、京都独自の「湿気」と共に、辛いと感じる日が続いています、幸いにコロナが少し終息気味ということで、水子供養のお勤めの時にはマスクを外して勤めさせて頂いています。
マスク無しだけでも、随分と息苦しさから解放されて有難く感じています。
暑さ、湿気はこれからが本番です、どなた様も十分に体調に留意なされ、お過ごし頂きますこと、祈念申し上げます。合掌