お参りの全ての皆さんの為に。
お参りの全ての皆さんの為に。
インターネットにて、永代水子供養のお申し込みを大阪のお方からご依頼頂きました。先ずは何時ものように、本堂で永代地蔵尊への入魂回向を致し、蓮華堂へと向かいました。お堂へ近づきますと、本尊地蔵尊の前に女性の後ろ姿があり、お参りの様子。暫くは外でお待ち致そうとお堂の外に待機を致しました。
外からお堂の中を何気に見ていますと、お線香を立て、合掌、礼拝ではなく、本尊前にて手元を動かされています。注視致していますと、線香の箱から、線香を出し、前にある筒へそれを移しておられます。
有難いことに、蓮華堂、絆縁堂はお線香が無くなりかけますと、人知れず、さりげなく、お線香の箱が置いてあり、しかも、蓋を開けてあり、皆さんでお使い下さいとのメッセージが添えられています。
そして、線香に限らず、多くのライター、マッチとがそっとお供えされています。
お参りの皆さんはお互いに知らない人どうしなのに、大事なお亡くなりの赤ちゃんの菩提を共に願う者同士という繋がりから、どうぞ皆さんお使い下さいとのメッセージと共に様々なご喜捨があるのです。
今回はその女性はお線香をお供え致すだけでなく、線香立ての前にある、線香筒3個に丁寧に箱から線香を出し、その筒へ移していらっしゃいました。
筒から線香を抜き、お供えの皆さんは勿論、このことは存じ上げないことですが、見えない所でこのようなお参りの皆さん全ての方々の為の親切と思いやりの行いが行われているのです。
ご自身の大切なお亡くなりの赤ちゃんがおられる所とのお気持ちと、他の皆さんが同じくお亡くなりの赤ちゃんへ想いを届けて下さいねという気持ちから出る、その行為と感じ入りました。
外で待っている私にお気づきになり、そそくさと手元を片付け、外にお越しになり、「何時もお世話を有難う御座います」と丁寧にお声掛け下さいました。
先程来、致していることには全くに触れず、丁寧な御挨拶と共にお帰りになられました。
有難く、すがすがしい光景を見させて頂きました。
お堂におられる赤ちゃんもさぞ、お喜びと思うことでした。
継続供養が定着致してます。
蓮華堂釘掛け供養はご存知のように地蔵尊奉安から1年を経過致しますと、継続供養を致し、更に1年蓮華堂でお守り致すか、継続供養をなされぬ時は、お焚き上げ後、お堂右外の「子安地蔵尊」の下へ焚き上げた地蔵尊の灰を埋葬致します。
此方の地蔵尊へも皆さん熱心にお参り下さっています。
さて、近年は多くの皆さんが継続供養の為にお越し下さっています。
ネットにて供養のお申し込み時にも添え書きに「今年も継続供養を宜しくおねがいします」とのメッセージがとても多いです。
嬉しい、添え書きです。
お亡くなりの赤ちゃんへの想いの深さがその理由であることは間違いありませんが、ここに、私の亡くなった赤ちゃんがおられると感じるお堂であるということが皆さんを継続供養へと導いているように思います。
より、一層に多くの皆さんが継続供養へお越し頂けます様、願いますと共に、
先ずは、お堂の清浄を保ち、皆さんにご自身方の大切なお堂と思って頂き、様々なご援助をこれからも頂戴出来ます様に精進致したいと思います。合掌