形から入ることも、とても大切です。
形から入ることも、とても大切です。
法事、法要ごと、儀式は心を込めてお参り致すことは、先ずは当然に大切です。
それと同時に、所謂、儀式の作法をきちんと致すことも又、とても大切です。
霊源院へ水子供養にお越しの皆さんは世代は様々にお越し下さいます。
本堂での水子供養は私の焼香、礼拝に引き続いてお参りにお越しの皆さんに、ご本尊前までお越し頂き、先ずはご本尊、そして亡き赤ちゃんへ焼香、礼拝を頂きます。
この時、ご年配の皆さんは普段、水子供養以外に、ご自身方の縁の故人への年回法要を致し、そして又、御親戚の法事に参加なされる機会も多いので、焼香、礼拝が自然にそして、心のこもった焼香、礼拝として伝わってきます。
お若い皆さんはそのような法事へ参加なさる機会が当然に少ないので、焼香、礼拝も心を込めてなさっておられるのは伝わりますが、ぎこちなさも又、伝わってきます。
勿論、心を込めて致す、焼香、礼拝が先に述べましたように先ずは大切であることは間違いありません。
しかし、水子供養も儀式の一つである以上、きちんとした作法に乗っ取り、粛々と勤めることでこの私の亡き赤ちゃんへの想いが周りにも伝わり、何より、亡き赤ちゃんへその強い想いが届くのではないでしょうか。
人は様々な個性で日々暮らしています、その日々の生活は各々の個性で暮らして当たり前なのですが、儀式の中に身を置いた時は、その作法に準じて真摯(しんし)に向き合っていますと、その積み重ねで、ぎこちなかった「お参りの作法」がとても自然で、本当に心のこもったお参りとして周りに見え、それがそのまま亡き赤ちゃんへ届くのです。
どなたも、最初は作法がぎこちないのですが、折に触れて、作法に乗っ取りお参り致しておりましたら、いつの間にか、作法を意識して致しているのではなく,身体が自然にそう動いているという所に至ります。
お参りの時、意識を致して見て下さい。
本堂、蓮華堂でお供養にお越しになられた時、私が焼香、礼拝の御案内を致しましたら、先ずは自席を立ち、その場で手を合わせ、次席のお方へ「お先に失礼します」という意味を込めて軽く合掌礼拝、そして背筋を伸ばして頂き、正面を見据え、右足からゆっくりと焼香台へお進み下さい、そして真ん中辺で一旦止まり、お経を読んでいる住職へ向かい軽く、合掌礼拝を致します、そして焼香台の前に至りましたら、背筋の伸びていることを確認致し、再び合掌、軽く礼拝を致し、お香を手に取り、額に香を押し頂き、静かに炭に焼香を致します。次にはその場で、今度は膝を曲げずに少し深い目に合掌を致します。
終わりましたら左足を半歩後ろに引き、左回りに回ります、再度住職へ軽く、合掌、礼拝の後自席へ戻り、お先に焼香させて頂きましたとの意味を込め、次にお焼香へ行かれる方に軽く合掌、礼拝を致して着座します。
宗派、お寺により相違はあるかもしれませんが、原則の部分はそれ程に外れてはいないと思います。
堅苦しいと感じるかもしれませんが、先に述べましたように、心を込めた想いと共に、作法を粛々と継続頂きましたら、それが自然な姿として出来るようになり、お参りの想いが届くと思います。
折角、亡き赤ちゃんをご縁に頂いた、機会です、真摯にお参りに向き合って頂きましたら嬉しく思います。合掌