愛宕山へ登り、愛宕山神社への参拝が叶いました。
京都東福寺霊源院の水子供養ブログ
愛宕山へ登り、愛宕山神社への参拝が叶いました。
6年ぶりに京都の愛宕山、愛宕神社へ参拝を致して参りました。
さて、東福寺の中には霊源院のようなお寺「塔頭寺院」(たっちゅうじいん)が全部で25ケ寺あります。そして、これらのお寺の中央に本山があります。
この東福寺を800年近く前に開かれたお坊さんが「聖一国師」(しょういちこくし)でらっしゃいます。
聖一国師が所謂、東福寺御開山と呼ばれるお坊さんです。
その御開山のお墓の上にお堂が建立されており、此方の建物が常楽庵(じょうらくあん)という建物で、此方に御開山の像をお祀り致し、今日まで25のお寺の和尚方が一年365日、3ケ月交代で、御膳をお供え致し、朝、昼、夜の三回お勤めを致し、御開山に仕えさせて頂いています。
お越しになられたことがある方も多いと思いますが、紅葉の名所、通天橋を渡り、そのまま奥まで歩を進めますと先程、申し上げた常楽庵があります。
私は来年1月迄この役を拝命致していますので、此方で私を見かける機会があるかもしれません。
そして、此方でお経をお勤め致したり、御膳の用意の為に、「火」は欠かすことが出来ません。
大事な御開山のお堂に万が一にも火災ということは絶対に有ってはなりません。
どの和尚も十分に神経を日々、使うことは当然に、それと共に京都では多くの皆さんが御存知の火災からお守り下さる「神様」をお祀りなされている、京都、愛宕山の山上にあります愛宕山神社の火災予防の「お守り」を必ず授与頂く為に愛宕山へ登ることとなります。
私も今回はその為に愛宕神社へお参り致し、お札を授与していただきました。
勿論、お札の授与を頂くことが第一義の目的なのですが、低山とはいえ、山登りとなりますので、中々厳しい所もあります、その代わりに良きストレスの解消の機会ともなります。
今回は愛宕山登山の経路は幾つかありますが、京都の西、嵐山の鳥居本から入り、亀岡市へ向かう途中にあります集落、水尾の里から登りました。
この水尾の集落は「柚子」の名産地として知られています。
愛宕山登山の帰りには地元の柚子風呂に入り、鳥のすき焼きを頂けることでも、ご存知の方の多い所です。
私は、今回そのようなゆったりとしたことは出来ませんので、水尾の里迄行き、車を駐車場に止めて、早速に登山開始です。
中々に急な山道の連続をはあ、はあ、と言いながらなんとか、水尾別れという丁度、中間まで参りますと、少しほっと致します。
丁度、真ん中に位置致す、水尾別れ、此処からは少し階段もあり、神社の参道らしい坂道となります。
トレッキングの皆さんとすれ違いますと、どなたも気持ちの良い挨拶を下さいます。
流石に神の山ならではと思いました。
何より感動致しましたのは、登り始めの道の脇に、「杖」が置いてあります。
杖と言いましても、枯れ枝で杖として使える物を置いてあるのですが、これが、実に有難く、当にお助け棒です。
誰とは言わずに、次に登られる方の為に、大事に場所を決めて置いて下さっています。
私も、行き帰り重宝に使わせて頂き、最後の登り始めの、定位置に次のお方の為に置いてまいりました。
皆さんの優しい気持ちが伝わる、お助け棒です。
この山は皆の大切な場所との共有の気持が作らせた場所と感じました。
水子供養で蓮華堂へお参りの皆さんが、お線香を置いて行かれ、ライターを置いて行かれ、お参りの皆さんが重宝なされるものを、そっと置いて行かれる行いと全く同じと感じました。
蓮華堂には皆さんの大事なお亡くなりの赤ちゃんがおられ、神社の先には私たちをお守り下さる、神がおられるとの敬いの気持は全く同じなのだと感じさせて頂く景色となりました。
何とか、無事に登り切り、本殿へお参りの後、お札の授与を頂戴致し、慌ただしく下山となりました。
登り始めの時間が遅かったので、日の暮れの速さと競争で下山を致しました。
帰りは足が笑いながらも、登るときの半分の時間で無事に下山致し、車で無事にお寺へ戻ることが出来ました。
お札の授与が目的ではありましたが、山ならではの清んだ空気を胸いっぱいに吸い、木々の緑を味わい、非日常を味わうことが出来ましたのは、これも又、開山さんからのプレゼントと感じました。
他府県、大阪近辺の皆さんでも、半日ありましたら、登ることが出来ます、出来れば、