とても嬉しいお申し出を頂きました。

2022.10.27

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

とても嬉しいお申し出を頂きました。

霊源院で水子供養をなされたお方は蓮華堂、絆縁堂へご自身のお気持ちでお参りを頂いています。

お一人で、カップルで、又、ご家族で賑やかにとお参りの皆さんは日々絶えることはありません。

霊源院の自慢のお堂です。

四季を通じて皆さんお参りにお越しになられますが、当然に夏は暑く、冬は厳しい冷たさとなります。

冬は防火の観点からエアコンと小さい電気ストーブ、夏は扇風機とエアコンを用意致しています。

十分に冬は暖かく、夏は涼しく快適にとはいきませんが、皆さん不満もおっしゃらずに粛々とお参り下さっております。

しかし、お堂内のエアコンが長年使っており、外見の汚れと共に性能が低下致しているように思っておりましたところ、熱心にお参りにお越しのお方から思わぬ有難い「お申し出」を頂きました。

「自分は空調関係のメンテナンス、保守に関わる仕事をしているので、良ければ蓮華堂内のエアコンを掃除致し、皆さんが快適にお参りへお越し下さるように、ご協力を致したいのですが、如何でしょうか。」とお申し出下さいました。

思いもよらぬ嬉しいお申し出を頂戴致し、心は嬉しさがいっぱいとなりましたが本当に良いのですかと確認致しました。

そうしますと、何時もお参りに来させて頂いて、「家の子がお世話になっていますので、宜しければ是非。」とのこれまた嬉しいお言葉。

厚かましくもありますが宜しくお願い致しますとお伝え致し、後日に作業下さることになりました。

とても楽しみであり、ウキウキ致すほどの嬉しいお話しとなりました。

何より、お参りのお方とお寺の距離がとても近くなっていることを実感できますと共に、蓮華堂、絆縁堂が誰か他の人たちのお堂ではなく、私たちの大切なお堂と心から思って下さっていることの証明と感じました。

末永く、蓮華堂、絆縁堂をお守り致さねばと心を新たに致す出来事となりました。

地蔵尊をわが子のように。

過日、大阪からご夫婦で水子供養へお越し下さいました。

初めて授かった赤ちゃんでしょうか、お二人ともエコー写真をとても大事そうにお持ちになり、可愛らしいお花、沢山のお菓子、玩具も抱えきれぬほどでした。

本当に赤ちゃんとご縁が繋がることを心から希求なされていたことが伝わって参りました。

熱心に本堂でお手合わせ、お焼香なされお堂へ移動致しました。

蓮華堂では本尊地蔵尊の前の石の腰掛に地蔵尊をお祀り致し、もう一度お経を読み、お焼香頂きます。

一人づつお焼香にお越しになり、奥さんが丁寧に焼香合掌なされ、次にご主人がお越しになられました。

先ず丁寧に焼香、合掌なされ、席に戻る前に、ご自身方の地蔵尊の頭へ優しく手を触れ、愛おしそうに撫でられました。

お亡くなりの赤ちゃんを見守り下さる、ご自身方の地蔵尊であると共に、ご自身方の子供と同じなのだと感じました。

ご両親の亡き赤ちゃんへの限りない想いの深さを感じる姿でした。

お二人が新たに赤ちゃんとご縁を繋げますことをお祈りいたしお別れを致しました。

日々、感謝のお言葉も頂いています。

蓮華堂付近で掃除を致したり、山門の方へ出かける為に向かう時に、蓮華堂、絆縁堂へのお参りの皆さんと頻繁にお会い致します。

そのすれ違う時、「何時もお世話になり有り難う御座います」というお言葉を頂く機会が増えました。もちろん、此方も「此方こそ有難う御座います」とお返しいたします。

水子供養でご縁を頂くことがまだ少ない時は、お檀家さんと上に述べたコミュニケーションをとることが多く、その時は今日のようにお若い世代の皆さん方を含め、これだけ近くにご縁が頂けることは思いもよりませんでした。

その頃のことを思い起こしますと、日々、お参りの皆さんとこれだけ近しくお付き合い頂けますことは、本当に嬉しいことです。合掌