帽子のマナー。
京都東福寺霊源院の水子供養ブログ
帽子のマナー
水子供養へお越しの比較的お若い皆さんの帽子のお洒落は中々のものです。私たちは思いもつきませんが、真夏に上手に毛糸の帽子をお使いになり、全く違和感を感じずに被っておられます。
その他の帽子も上手にお洒落に被られており、感心致します。
お洒落を上手にお楽しみなさるのは勿論、良いことです。
しかし、時と場所で注意致さねばならぬこともあります。
霊源院へ水子供養でお越しの皆さんは先ずは本堂へお越し頂きますが、帽子を被られているお方をご自身方の席へご案内致し、お供養を始める寸前になりましても帽子をそのままにお被りの方が結構いらっしゃいます。
「お供養の間は帽子をお外しくださいと申し上げます」とどなた様も素直にお答えくださいますが。
御本尊様、そしてお供養の対象の水子さんへの敬意を思いましたら、帽子を被られたままでのご回向、お参りは絶対にありえません。
更には、後ほど行って頂く、お亡くなりの大事な赤ちゃんへのお焼香を考えましたら、猶更にあり得ないことです。
堅苦しいことを申しているように感じるお方もおられるかもしれませんが、これはとても大事なマナーです。
何故なら、お供養致す赤ちゃんへご自身の「心からの思い」を伝える場であるからです。
霊源院へお越し頂きましたら、皆さんは先ず表玄関の前に立ち、インターホンを鳴らされ、私たちへ来院致したことを伝えられます。
多くの皆さんはこの段階でも帽子を被られたままというお方が主流です。
しかし、インターホンを押す前に、先ずは帽子を脱ぎ、それからお声掛けを致すのが本来の有り様です。
これから、大事な赤ちゃんのお供養を託す場に入るわけですから、先ずは此処で帽子は脱ぎお声掛け下さい。
又、蓮華堂、絆縁堂へお参りの節にも当然に入られる前には帽子は脱がなくてはいけません。
そして、当然に本堂へお参りの節にも、正面に到着なされましたら、先ずは帽子を脱いで頂き、それから合掌、礼拝です。
自分の思いを伝えるという意味でも、このことは肝に銘じて頂きたく願います。
老婆心(ろうばしん)とはなりますが、私が飲食店に入りまして食事等を頂くときも、帽子を被られたまま飲食のお方をお見掛け致すことがまま、あります。
飲食を提供下さってらっしゃる方のことを思いましたら、こちらも帽子は脱がれることが大事かと思います。
どなた様も是非、心の隅にこのことを留め置いて頂くと嬉しく存じます。
朝の楽しみ。
朝起きて先ず致すことは当然に洗顔、歯磨き、そして直ぐに茶湯を用意致し、本堂へ向かい、各仏様へ茶湯を注いで回ります。
その後、朝の段取りを一通り済ませましたら、ほぼ毎日、コーヒーを頂いています。
有難いことに、コーヒーの粉もお供えで頂戴致すことが多いので、美味しいコーヒーを通年楽しまさせて頂いています。
一人用のドリップへコーヒーの粉を入れ、熱いお湯を注ぎますと、直ぐに部屋中にコーヒーの香ばしい香りが充満致します。
机に新聞を広げ、ゆっくりと頂戴出来る時間は至福の時です。
皆さんの至福の時間はどの様にお過ごしですか。
衣替えが終わりました。
私が日々に来ています「衣」の衣替えが終わりました。
他所の本山は衣替えはだいたい10月1日からが多いようです。
東福寺は10月17日が東福寺を開かれました、御開山「聖一国師」(しょういちこくし)の御命日です。
毎年、16日、17日の二日に渡り、法事を盛大に営みます。
その為、東福寺のお寺の衣替えはこの法事が終わった18日からとなります。
夏の衣を片付け、冬の衣の用意が終わりました。
これからは日に日に寒い日が廻って来ます。
暑い暑いの言葉から寒い寒いに変わりますのはすぐそこです。
これからはコロナに加え、インフルエンザにも十分な注意が必要となります。
十分に注意致し、日々を無事に過ごして行きたいものです。合掌