どなたかが、整理整頓下さいました。
京都東福寺霊源院の水子供養ブログ
どなたかが、整理整頓下さいました。
蓮華堂、絆縁堂、地藏堂共に10日に一回女性スタッフのお力添えで、お堂の中、外区別なく何時も綺麗に掃除を頂いています。お陰様で現在、お願い致していますアンケートの評価も綺麗なお堂が保たれており、お参りを致しても心が休まるとのお言葉を多く頂戴致しています。皆さんお気遣いを致しながらお参り下さいますので、掃除の後に直ぐ汚れてしまうということは先ずありません。しかし乍ら、蓮華堂、絆縁堂共に、平日も含めお参りの皆さんが絶えることはありません、嬉しいことです。只、お堂内で気遣いいただきながらお参り頂きましてもやはり多くの皆さんがお参り下さいますので、少し時間が経ちますと、少しづつ整理、整頓が崩れてまいります。
私も夜の9時の閉門前には各お堂へ行きまして、古い花を片付け、気が付いた汚れは清掃致すように心がけてはいますが、中々間に合わず過ごすことが御座います。特にご本尊さんの前のお線香入れ、香炉。又、皆さんが赤ちゃんへ届けるメッセージをお書きになる堂内左側のテーブルはどうしても整理が滞ることになってしまいます。
過日、堂内へ入りますと本尊地蔵尊の前の線香入れの中がきちんと整理され、マッチ、ライターが気持ちよく並べられておりました。そして、左のテーブルのノートも又、きちんとブックエンドに収められ気持ちの良い状態になっていました。水子供養へお越し頂いたどなたかが整理整頓をいたしてくださったのです。
嬉しい景色です。
蓮華堂、絆縁堂、地蔵堂を皆さんのお堂としてお守り、お参り下さいと常日頃からブログでお話し致しております、そのことが実現されている景色、姿かと思います。
更には、蓮華堂右外の子安地蔵尊、此方にも線香、願い札を入れましたボックスが用意されています。此方は釘掛け供養にお越し頂き、お焚き上げ致しました灰の一部を地蔵尊に祀っていますのでお焚き上げをなされた方々は先ずは此方から先にお参りなさいます。お堂内を整理下さった方とは別のお方とは推察致しますが、此方のボックスもきちんとどなたかが整理下さっていました。そして、ゴムでまとめた大量のライターが御寄進されていました。何とも嬉しい気持ちが溢れて来る景色です。
水子供養でご縁をお繋ぎ頂くことは勿論、有難く、嬉しいことです。しかし、このように皆さんがお堂をご自身方の大切な場所として見て下っていることをまじかに感じる喜びは又、一塩です。
徳を積む。
皆さんは「徳」という言葉の意味をどのようにお考えですか。
一般的に徳の意味は「良い行い」というように思われているのではないでしょうか。もちろん、そのような意味で間違いは無いと思います。それに、「思いやりの心」、「寛容の心」、「謙虚な心」が更に含まれると考えます。
修行道場では一緒に切磋琢磨を致している同参(一緒に修行を致している仲間)へ「徳」を積むことを忘れてはならない、それもなるべく「見えぬよう」に心がけて、徳を積みなさいと言われます。それが、自分にとっての良き修行になるといわれました。皆が気持ちよく使えるようにトイレの掃除を致したり、他者が有難く思ってくれることを陰ながら致しなさいと言われます。これを「陰徳」(いんとく)と言います。
兎角、私も含めて人は自分が致した善行を人に評価してもらいたいという気持ちから中々に離れることは出来ません。そうではなく、評価を求めずに人知れずに他者の為に出来る良きこと「陰徳」を積みなさいということです。
先に述べました、蓮華堂でお参りの皆さんが致して下さっていることは、当にその「陰徳」なのです。そして、そこへ導いて下さっているのは、御本尊地蔵尊であり、何よりお亡くなりの赤ちゃんがその陰徳を積む「縁」を繋げて下さっているのです。
私たちの出来る事、出来る場所で陰徳を積んでいきたいなと願います。合掌