地蔵菩薩様の御真言

2022.09.25

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

地蔵菩薩様の御真言

先日、地蔵菩薩について少しお話し致しました。

今日は地蔵菩薩へお参りなさる時のお作法を。

霊源院での水子供養は先ず、本堂でご本尊観音様へお亡くなりの赤ちゃんへの菩提(安らかな所へ転生なされている)を願い、お守りを祈願致します。

その後、蓮華堂へまいり、今度は「ご本尊地蔵尊」へ同じくお亡くなりの赤ちゃんの菩提と加護を祈念致します。

私がお経を読み、お越しのお方様にお焼香を頂きます。

先ずご本尊地蔵尊へ一回、そしてお亡くなりの赤ちゃんへ一回の計2回お焼香をして頂きます。

その後、お勤めのお経を亡き故人の元へ届けて頂く「ご回向」を私が致します。

そして、最後に地蔵尊のご真言を唱えます。

真言は(仏の心理を語った言葉ですが)この私たちの願いを各仏様へお届けいただく電話回線のように考えています。

蓮華堂、子安地蔵尊、絆縁堂、共に地蔵尊が御本尊ですが、真言は共通です。

唵(オン)、訶(カ)、訶(カ)、訶(カ)、微三摩曵(ビサンマエイ)、莎訶(ソワカ)。

「オンカカカビサンマエイソワカ」

此方を地蔵尊へ向かい三回お唱致し、合掌礼拝を致します。

少し呪文に近いので、意味は少し意訳に近づきますが、私は地蔵尊の命に帰り、帰依致します。地蔵尊の声を真摯に聞き、授かったご縁に感謝致します。

どうか、私の願いが届きますように。との意味かと思います。

さて、各お堂へは毎日、皆さん熱心にお参りなされ、お香の絶えることはありません。

お参りの作法

  1. お堂へ静かに入られましたら、先ずはご本尊地蔵尊の前にお立ち頂きます。

  2. お線香を一本立てた後、その場で合掌を致し、合掌のまま地蔵尊の御真言「オンカカカビサンマエイソワカ」を3回お唱え下さい。

  3. その場で礼拝を致します。

  4. ご自身の奉安なされている地蔵尊を御本尊下の石の腰掛へ置くか、自身の地蔵尊の前に立ち合掌、礼拝を頂き、お亡くなりの赤ちゃんのご冥福、菩提を祈願下さい。

  5. 自身の地蔵尊を元の所へ戻しましたら、再度、御本尊の前に立ち、合掌、礼拝下さい。

お経をお唱え致すことは少しハードルが高いかもしれませんが、御真言はどなたも十分にお唱え頂けます。

皆さん、心を込めて御参りのこととは思いますが、お参りの時に御真言をお唱え頂きましたら、願いはより、赤ちゃんへ届くと思います。

是非、お唱え致して見て下さい。

他の仏様への真言

皆さんは観光も含めて、様々なお寺へお参りにお越しになる機会があろうかと思います。

どちらのお寺さんにも当然に御本尊が居られ、様々なご本尊様が祀られています。

 観光でお越しになられたお寺でも、必ず、そこのお寺の御本尊へお参り(合掌、礼拝)は忘れずに致して下さい。

その時にそちらの御本尊の真言をお唱え頂けましたら何よりと存じます。

仏様 ご真言
不動明王 ノウマクサンマンダバザラダンセンダマカロシャダサハタヤウンタラタカンマン
釈迦如来 ノウマクサンマンダボダナンバクサラバキリシャチリソダノウサラバタラマバシタハラハタギャキャノウサンマサンマソワカ
文殊菩薩 オンサマヤシリウン
弥勒菩薩 オンマイタリヤアソワカ
普賢菩薩 オンサンマヤサトバン
薬師如来 オンコロコロセンダリマトウギソワカ
観世音菩薩 オンアロリキャーソワカ(霊源院の本堂にお参りの節にはお唱え下さい)
阿弥陀如来 オンアミリタテイゼイカラウン
大日如来 オンアビラウンケンバザラドバン
姿至菩薩 オンサンザンザンサクソワカ
阿閃如来 オンアキシュビヤウン
虚空蔵菩薩 オンアカシャキャラバヤオンアリカマリボリソワカ

以上、地蔵尊を含め13仏の御真言を書いて見ました。

少しお唱えにくい真言もありますが、お参りの時に意識頂けましたら嬉しく存じます。合掌