熱心にお参りをされていました
京都東福寺霊源院の水子供養ブログ
大事な想いが伝わっていることを確信いたしました
お盆のお参りが無事に終わり、少しゆっくり致しました後日、檀家さんのご自宅での法事へ向かう段取りを致し、裏玄関から外へ出ました。
この位置からは蓮華堂の正面が良く見えます。
ガラス越しに女性が一心にお手合わせ致している姿が見えましたので、何よりのことと何気に見ていますと、中々お手合わせが解かれません。
2分くらいでしょうか、合掌のまま本尊地蔵尊へお手合わせが続きました。
背中から、亡き赤ちゃんへの追慕の想いがひしひしと伝わり、お母さんの思いの深さを感じました。
間違いなく、亡き赤ちゃんへの想いが伝わっていると感じさせて頂いた出来事です。
ご家族でお越しの皆さんも
水子供養へ仲良し三人のご家族がお越しになりました。
若いご両親と小学1年生くらいの可愛い女の子のご家族です。
本堂へ行きます道筋でも女の子はお父さんに寄り添い、片時も離れません、お母さんはそれを優しく見守りつつ歩いておられました。
本堂で法要の最中、亡き赤ちゃんへのお焼香をお勧め致しますとお父さんへピッタリと寄り添いお子さんも丁寧に焼香下さいました。
この女の子にとっての「妹」、「弟」が将来授かるご縁はあろうかと思いますが、お亡くなりの赤ちゃんもこの女の子にとっては兄弟との思いを持ちつつ人生を歩んで行って下さり、優しいお姉ちゃんになることと想像致し、此処でもも亡き赤ちゃんにその深い思いが届いているだろうことを確信致しました。
大阪からお越しのお方と今年もお目に掛かれました。
電話口でお声を聴いて、お名前が浮かんでくるほど親しくお付き合い頂いているご夫婦と今年もお目に掛かれました。
お二人のお元気な姿を拝見いたし喜びとなりました。
蓮華堂で立ち話を致す中での話題は、やはり今夏のとてつもない暑さとコロナ感染に伴う不安のお話しとなりました。
霊源院のお盆のお参りもコロナ感染を受け、お参りが先送りになった家が少しですがありましたとお話し致しますと、自分たちの近所でも感染が少しも珍しく無い状況ですとのこと。
コロナの感染の拡大に改めて危惧をいだくこととなりました。
ご夫婦が蓮華堂内の地蔵尊の掛かる釘に「あやめ15番」等の目印が付きましたことへ気が付かれ話題となりました。
私が地蔵尊を奉納なされた後、奉納なされた方がお参りにお越しになられ、自身の地蔵尊の場所が解らなくなり、パニックになる人がおられるのでとお話し致しますと、ニコニコお笑いになられながら、「それ程に地蔵尊をわが身の分身に思う人が多いということですね」とおっしゃられました。
確かにそれ程に皆さんが地蔵尊を大事にお守りなされているということを再度思い起こしました。
車で大阪へお帰りとのこと、大雨に御注意頂くことをお伝え致し、お会い出来ましたお礼を申し上げ、お別れ致しました。
各家の大事な地蔵尊、それはどなたにとっても同じです
そこで皆さんにお願い申し上げたいことが御座います。
過日、少し切なくなる出来事がありました。
何回もご継続へお越しのお二人が、玄関の呼び鈴を押され、慌てた様子で飛び込んで来られました。
先月にお参りに来た時には間違いなくお祀り致していた自分たちの地蔵尊が無くなっているとおっしゃるのです。
お堂の地蔵尊の管理は私の家内が精通致していますので、急ぎ家内に声を掛け、二人で状況と事情を聴きますと、絶対にそこに祀られていないといけない地蔵尊が確かに無く、その釘だけが空いていました。
勿論、奉納期間は問題ありませんし、地蔵尊の特徴を念頭に、その月の棚を隈なく探しましたが見当たりません。
諦めかけた時に家内が何気に2段上の棚に目を遣りますとそこに奉安されていました。
何方かが自分の地蔵尊へお参りなされ、たまたま触れたか何かで落ちた他の方の地蔵尊を軽い気持ちで違う棚に掛けたように思います。
これは絶対に有ってはならないことです。
基本、他家の地蔵尊へ触れて頂くことはご遠慮頂くのは当然ですが、お供えの玩具も含め、万が一に触りました時には最大限のお気遣いをお願い致します。
ご自身の分身である自分の地蔵尊が自分ではなく他の何方かの影響で不慮の事態に会いました時の辛さ、悲しみは想像致す以上です。
何卒、お忘れなきよう、他の地蔵尊へのお気遣いをお願い致します。合掌