季節の行事の先取り-蓮華堂

2022.08.03

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

季節の行事の先取り-蓮華堂

お正月に始まり、日本は季節の行事が次々と続きます。

そして、その行事を追いかけ、大事な故人と私たちは繋がっています。

蓮華堂は今、お盆のお供えが次々とお供えされています。

近づいている季節の行事を先取りで教えてくれる蓮華堂です。

8月13日、14日、15日はご存知のようにお盆です。

8月13日に大事なお亡くなりの赤ちゃん、故人、ご先祖が懐かしいお家へ帰ってこられ、3日間の間、家族と過ごされ、15日の夕方には又、ご自身の世界へ帰って行きます。

京都に関しては、五山の送り火が行われる16日が故人が元の世界へ帰られる日ということで通っています。

さて、蓮華堂を覗きますと、もうすでにお供え物台の前にはお盆の盛物菓子が所狭しと並びだしています。

蓮華堂へ帰って来られるお亡くなりの赤ちゃんへのお供えと致しては直ぐに来るお盆を前に当たり前なのかもしれませんが、次に来る季節の行事をお忘れなく、先取りでお参り、お供えをなさる皆さんに先ずは敬服致します。

普段から蓮華堂には皆さんの大事なお亡くなりの赤ちゃんは何時もおられ、皆さんがお参りにお越しになられるのを待っていらっしゃいます。

しかし、その行事を待たずに、早くお供えをお持ちになりお供えなさるそのお気持ちは、「お盆には必ずあなたに会いに来ますから、絶対に迷わずに此処にいてね」というお参りの皆さんのお気持ちの表れであると思います。

そのお気持ちは間違いなくお亡くなりの赤ちゃんへ届いています。

大事な故人へ願いを届けるという、大切さを改めて教えて頂く景色です。

そして、お盆に限らづ、直ぐに秋の彼岸、ハロウィン、年末年始のお供え、そして、春彼岸と途切れることなく、赤ちゃんへの行事の先取りのお供えは続いて行きます。

これ程に季節の行事を先取りで見せて下さるお堂は無いのではないでしょうか。

そしてお堂の扉を開けると、これ程に生き生きとした、皆さんのお堂であると感じられることは、お守り致しているお寺の者の至福の喜びです。

お守を致す、甲斐と喜びを深く感じます。

みんなの花壇へ纏め植えが

蓮華堂北側のみんなの花壇、御存知のように一年中、草花が絶えることはありません。

花壇を作りました当初は子安地蔵尊へ日々、多くの皆さんがお参り下さいますが花のお供えのスペースが少し狭く、ご不便の感じが伝わっておりましたので、ならば、お参りの皆さんがお子さん共々、楽しみながら花を植えて頂き、亡き赤ちゃんに喜んで頂きましょうとのスタッフからのアドバイスで始めました。

当初は中々植えて下さらず、少し寂しさと、心配がありましたので、お寺で植えます花を用意致し分売の段取りを致しました。

しかし、その心配も直ぐに無くなり、花壇には常に花が咲き、家族の皆さんで花を植えている姿さえ拝見出来る程となりました。

最近では、一軒のお家が六つ程のポットの花を重ね植え下さいました。

手前のごみ箱に植えた後の沢山のポットの空容器があり、びっくり致し花壇へ目を遣りますと綺麗な花が所狭しと植わっていました。

本当に嬉しく、故人への深い思いを感じさせて頂くことが出来ました。

これからも綺麗な花、或いは珍しい花が一年中、絶えずに咲き誇ることを心から祈念致します。

コロナ感染者の増大は心配ですね

京都は7月の16日、17日が御存知の祇園祭りでした。

昨年迄は、行われなかったので、今年は想像を超える多くの皆さんがお越しになられたようです。

観光の町であることを考えましたら、多くの皆さんがお越し下さることは何よりなのですが、それと共にコロナ感染も増えているようです、重篤な症状は少ないようなので少しはほっと致しますが、油断は出来ません。

何方様も気を抜かずに、日々をお過ごし頂きます様ご祈念致します。合掌