お地蔵さんの前垂れの奉納
京都東福寺霊源院の水子供養ブログ
お地蔵さんの前垂れの奉納をお待ち致しています
霊源院には、水子供養にお参りをいただいている場所が三か所あります。
蓮華堂や絆縁堂の他に、蓮華堂の北側にある子安地蔵尊の祠です。
三か所共に、ご本尊様はお地蔵さんです。
お地蔵さんと言えば、首には「前垂れ」を掛けていらっしゃいます。
前垂れは、朱色が多いように思いますが、特に色の決まりはないようです。
お地蔵さんの前垂れが、だんだん傷んでまいりました。
お参りにお越しの皆さんの中で、針仕事が達者な方がおられましたら、前垂れの奉納を是非お願い致したく思います。
全国的に見ましても、京都はお地蔵さんの祠が各町内に沢山あります。
何処の町内もご自身方の地蔵尊をとても大切にお祀りなされています。
私は出身は長野県ですが、京都に来まして地蔵尊の祠の多いことや、町内の皆さんが地蔵尊を日々大切になされている姿を拝見いたして、少し感動いたしました。
お盆が明けて20日を過ぎますと、24日には地蔵尊の「縁日」がございます。
京都市内の各町内の皆さんが、お地蔵さんの周りをお供え(お菓子、果物)で賑やかに飾りつけ、お寺のご住職をお呼びして法要を致します。
その日は、町内のお子さん達も会場に集まり、住職と共にお手合わせを致してお地蔵さんにお参りをなされています。
京都の伝統行事の一つの「地蔵盆」です。
京都の子供達は、お地蔵さんの周りで、大人が用意致しましたゲーム等を満喫致して楽しく厳かな一日を過ごします。
大阪から水子供養へお越しの皆さんに、そのお話しを折に触れて致しますが、大阪ではあまり無い行事のようです。
関西でも、やはり京都独特の行事といってよいのかも知れません。
我が家の息子2人も、今は社会人としての生活を致していますが、小学生の頃は町内の地蔵盆の集いに寄せて頂いておりました。
お参りの後でゲームをしたり、お菓子を頂戴して、楽しかった一日を語っていましたのがついこの間の気が致します。
お地蔵さんは「賽の河原」で迷い、泣いている赤ちゃんを救っておられるイメージをお持ちの方がおられるかもしれません。
私たちの住む「町内」をもお守り頂いているとても近しい仏さんでもあります。
その為に、各町内に立派な祠を造ってお祀りし、町内の皆さんが花を供えたり掃除をしてお守りなされているのです。
一年の感謝を込めて、懇ろな供養を致しますのが京都の地蔵盆なのです。
地蔵盆の時には、車で市内を走りますと、びっくりするくらいの地蔵盆の会場に会います。
それ程に、お地蔵さんは皆さんの近しい存在の仏様として信仰されていることを改めて感じます。
只、近年はご多聞に漏れず、少子、高齢化の為に、お世話をなされる皆さんが減り、又、集まるお子さん方が居られずに、地蔵盆の行事を中止になさる町内も増えているとお聞き致します。
確かに、寂しい地蔵盆の会場が多いように感じます。
これ程に良い行事が縮小致していきますことは残念ではありますが、社会情勢との関わりの現象ですので、直ぐに元の賑わいの行事に戻るとは考えにくく残念です。
しかし、霊源院の地藏堂、絆縁堂、子安地蔵尊の本尊様の地蔵尊へのお参りはお家族、個人、カップルの皆さんと日々、絶えずにお参り下さり、お供えも片付けるのが大変な位のお参りの頻度です。
皆さんがお地蔵さんを大切に思い、敬っていらっしゃる気持が直接に伝わって参ります。
お堂掃除は何時もご紹介致しておりますように、女性スタッフのお二人が10日に一回、本当に丁寧にお掃除を致して下さっています。
お陰様で、お参りの皆さんから感謝のお言葉を多く頂戴致しております。
しかし乍ら各お地蔵さんの首に巻いています「前垂れ」が随分と古くなり、少しみすぼらしくなって来ています。
仏具を販売のお店へ注文致しますれば「出来合い」の前垂れは手には入りますが、それは少し味わいがありません。
地蔵尊の前掛けはやはりお参りの皆さんの中で私がという方が、お亡くなりの赤ちゃんへのお供養の為に、「自作」を致し、奉納頂くことこそが理想です。
裁縫仕事に自信のお方様は是非「前垂れ」を手作り、奉納頂けますようお願い申し上げます。
寸法は地蔵尊を見て頂き判断下さり、色、形状には殊更な制約はありません。
奉納致しましょうというお方様がおられましたら、是非、住職迄お声掛けいただき、お打ち合わせ頂きたく心よりお願い申し上げます。合掌