水子供養の方々にご迷惑をお掛け致しました

2022.06.02

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

水子供養の方々にご迷惑をお掛け致しました

先週の初めからひどい風邪からくる扁桃腺の腫れで水子供養にお越しのご縁の皆様にはご迷惑とご心配をお掛け致しました。

御詫び申し上げますと共に、頂戴致したお気遣いに感謝致します。

風邪をひき、扁桃腺がが腫れてからは、力いっぱいに気合を込めても、お経を一生懸命にお亡くなりの赤ちゃんへ届けと読みましても、声が全く出ません。

お越しのお方へ水子供養の流れを説明いたします時はかすれてもそれなりに話は出来ますのに、不思議とお経を読み始めますとかすれかすれの情けないお勤めとなりました。

発声の違いがあるのでしょうか。

私自身も何とかまともなお勤めをと思い力を込めますが如何ともしがたい現実の体調を思い知らされました。

これでは到底にお供養にはならぬと、お約束を頂戴致しておりますお方へ一軒、一軒電話を致し事情をお伝えいたし、日時の変更をお願い致そうかとも考えました。

しかしながら、皆さんにはご予定があるかと思います。

此処は何とか変更致さずにという方向で、お亡くなりの赤ちゃんへのご回向を致す前に事情を説明いたし、ガラガラ声ですが心を込めてお勤め致しますので何卒、御許容下さいとお願い申し上げました。

お越しのどなた様も「大丈夫です、お願い致します」との暖かいお言葉を頂きました。

そして、お帰りの際には「くれぐれもお大事に、早く回復なさる事をお祈りしますね」との多くの優しい、思いやりに満ちた言葉を頂きました。

病気は辛かったですが、これは何よりの喜びとなりました。

以前にもお話いたしました、お釈迦様の残された教え、人間が避けることの出来ぬ「四苦」、(生老病死)の中の「病」、これは普段から、どなたも関わりを持つ、苦です。

しかし乍ら、比較的早く治る病気であったり、医学の画期的な進歩で、ともすれば日常、忘却致していることが多いように思います。

もちろん、風邪は初めてではありませんし、家族も懸命に協力致してくれました。

それに感謝致しますと共に、今回の水子供養へお越し頂き縁が繋がれた皆さんから頂きましたお言葉は本当に嬉しく、有難く、忘れ得ないものとなりました。

病気は当然に辛いですが、様々なことを気づかせてくれる良き機会であることも又、身に染みて教えて頂きました。

先ずはお約束のお供養を果たすことが出来ましたことへの感謝とそれが出来ましたお越しの皆さんの暖かいご許容のお心へ感謝申し上げたく存じます。

五月、六月の天気はジェットコースターのように寒い、暑いが繰り返されます。

コロナへの対策は皆さん神経を配られていますが、むしろ、今から暫くは「風邪」への注意が大事かもしれません。

どなた様も体調管理にはくれぐれも油断せずにお過ごし頂きます様、祈念申し上げます。

今暫く致しますと桔梗の花が咲き始めます

暑い時期はあまり花が楽しめませんが、唯一、この時期の桔梗の花の紫色は皆さんを癒すことと思います。

主には本堂前に「花の株」があります。

お見落としの無いように、お楽しみ下さい。合掌