般若心経を唱和する際のコツ

2022.05.24

京都東福寺霊源院の水子供養ブログ

般若心経をご一緒に唱和下さいました

過日、もう10年以上のお付き合いのあるご夫婦の水子供養を、例年通りさせて頂きました。

お勤めが始まりますと、御主人が般若心経を私に合わせて、本当に上手に唱和下さいました。

此方のご夫婦、羨ましいくらいに仲の良いご夫婦で、私もこうありたいと常々思っているお二人です。

お亡くなりの赤ちゃんがお二人の絆をより一層強く繋いでいるのかもしれません。

霊源院の水子供養、先ずは本堂でご本尊へ故人の良き菩提をお願いするご回向を致します。

その後に赤ちゃんへのご回向(お経を読み、その功徳をお亡くなりの赤ちゃんへ巡らす)を致します。

御本尊、観音様へは般若心経をお唱え致します。

霊源院で作りました、お経本を少し前からご用意致し、皆さんに御本尊様への般若心経をご一緒に黙誦(お経の文言を目で追いながら、声を挙げずにお唱えいたすこと)頂いています。

これは、お越しの皆さんにご一緒にお声を挙げてお唱え下さいと申し上げますと戸惑うお方が多いかとの思いから、敢て黙誦をお伝え致しています。

ですので、けっしてお声を出さぬようにということではありません。

今回お越し頂いたご夫婦とはお経本を一緒に開くことは初めてでした。

しかし乍ら、般若心経が始まりますと先に述べましたように、御主人が私に上手に合わせ、音程も含め本当に上手にお唱え下さいました。

檀家さんの中にはお経を上手にお唱えなさる方は多いので、特に驚きません。

水子供養へお越しの若い世代でこれだけ一緒に上手に唱和頂いたことは初めてでしたので驚くと共に、大変に嬉しくなりました。

これからは、お越しの皆さんでご一緒にお声を出してお経をお唱え下さることが可能なお方は是非、一緒に御唱和下さい。

ご遠慮は全く無用です。

そして、仮に間違うことがあっても決して気にして頂く必要はありません。

お経を一緒に唱和なさるコツ

お経を上手に読むコツといいますと、違和感を持たれる方がおられるかもしれません。

私たちは道場で修行いたし、そこでお勤め致します時には先輩方から厳しくお勤めの指導を頂きました。

皆さんはお坊さんになるわけではありませんので、先輩からの指導を少しアレンジしたものをコツとして紹介させていただきます。

水子供養にお越しの方は参考にしてください。

  1. お経を読みます時は、お坊さんと音程、速さ、声の大きさを合わせます。

  2. 息継ぎの際には、お坊さんが唱えている文言に合わせることが大事です。

  3. お経はお釈迦様が説かれた仏教の教えを文言に致していますので、音楽のように音程を奏でる必要はありません。

  4. 自分流の癖で抑揚をつけてはいけません。

  5. 間違えたり、時には合わぬことがあっても落ち込まぬことです。

但し、声明と申しまして音楽に近い形で唱えるものがあることは書き添えます。

お経は先ずはご本尊様へ、お亡くなりの赤ちゃんへ良き転生先を願って読むことが第一義です。

一生懸命に勝るものはありませんので、1~4を頭の片隅におきながら上手や下手を気にせずにご唱和ください。

ハードルは少し高いかもしれませんが、宜しければ機会を造り、一緒にお経を唱和致してみませんか。

奈良のお寺を拝観致す機会を得ました

先日、大阪の法事へ参りまして、時間に余裕がありましたので以前から、訪問致して見たかった奈良の元興寺(がんごうじ)を拝観させて頂く機会を得ました。

奈良に近い大阪の法事でしたので、気軽に行くことが出来ました。

元興寺は世界文化遺産に登録された、国宝のお寺です。

奈良公園の近くにありますので、先ずは東大寺を参拝致し、公園の、目がとても可愛い鹿にも会うことが出来ました。

奈良公園

奈良町という町屋を散策致し、元興寺へ参拝させて頂きました。さすがに奈良のお寺は歴史の重みを感じさせて下さる造りです。

京都のお寺とは趣が違うように感じました。

落ち着いた境内に佇む本堂へ入りますと何とも重厚な空気を感じました。

大事な文化財が丁寧にお守りされている様子も感じ取れ、大変に勉強になりました。

今度はもっと時間を用意致し、奈良時代の他の寺院も是非、参拝、勉強致したいと思いました。

大阪、京都の皆さんにとっては直ぐに行けます奈良、是非、元興寺も含め、奈良のお寺を参拝致す機会を造ってみて下さい。

お勧めいたします。

可愛らしい紫陽花の花が暫くは楽しめます

既に梅雨のような天気が続いています。

霊源院本堂の西側の庭、「鶴亀の庭」の山野草の小さな紫陽花の花が華凜に咲いています。

雨に似合う花、紫陽花、今暫くは楽しめます。

紫陽花

蓮華堂へお参りの後、本堂へお越し下さり、西側へ回ったところです。

此方も機会をお作り頂き、是非、お楽しみ下さい。合掌