水子供養でのご納骨時期ご相談
京都東福寺霊源院の水子供養ブログ
水子供養のご相談
大阪市内のお方から水子供養に関するご相談を頂きました。
先ずはメールでお問合せがありましたが、お会いしてお話致した方が良いように思いまして、「お寺にお越しになられませんか」と尋ねいたしました。
日時の打ち合わせをいたしまして、後日、大阪市内から女性お一人でお越しくださいました。
お越しいただいた方は、長年ご自宅で水子さんのお骨をお祀りし、お供養をされているとのことでした。
ご相談の内容は、このまま家で祀り続けて良いでしょうかとのご質問でした。
逝去された人の遺骨も水子さんの遺骨も、お供養の基本は何も変わりません。
霊源院のお檀家さんの中にも、自宅で遺骨のお供養をされている人もおられますし、お供養をされている期間も様々です。
ご自宅では、ご葬儀後の四十九日迄の期間は、お仏壇とは別の逮夜飾り(たいやかざり)の祭壇に故人の遺骨、遺影を祀りするのが一般的です。
祭壇には、花、ロウソク、香を捧げて、ご家族が満中陰(まんちゅういん:四十九日)までお供養いたします。
お墓をお持ちのご家庭では、満中陰の法要に近親の皆さんが参集なされます。
たびたび親戚の方々にお越しいただくのも気の毒という配慮からか、以前は四十九日法要に引き続いて納骨をされるご家庭が多くありました。
檀家さんからは「納骨は何時いたせば良いのですか」とのご質問も多く頂戴致してまいりました。
ご質問をいただいた人には「四十九日の間は故人の次の転生先が決まっておりません。良い所への転生を願い、ご家族がお供養を継続致す期間ですので、四十九日までは納骨はお避け下さい。」と、お答えしています。
ですので、納骨は四十九日以降でしたら、いつなされても問題ありません。
故人のお骨に見守られて日々を暮したいと願う人もおられます。
また、故人のお骨が自宅にあると、辛さ、悲しみが増すというひともおられます。
ご先祖様と一緒の安住の地にお骨を納めてから、懇ろに故人を弔いたいと仰る人もおられます。
お骨を自宅でお祀りされるにあたって粗末な扱いをされない限りは、お供養を継続してください。
いつまでに納骨致さねばと思い悩むのではなく、ご自身の気持の収まり具合を見定めて納める時期をお決めになられれば良いと思います。
今回のご相談の方は、赤ちゃんの遺骨と共に家で過ごしたいとの希望でしたので、説明を聞いて安堵なされておられました。
お亡くなりになった赤ちゃんのお供養を本堂で共に致してから、帰路につかれました。
霊源院では、成人と一緒の合祀墓に埋葬するのではなく、お亡くなり赤ちゃんだけの永代水子合祀供養塔のご用意がございます。
供養塔へのご納骨は、いつでもご相談いただけます。
もしも同じ心配をお持ちのお方様がおられましたら、ご安心ください。
故人となられた赤ちゃんと、近しくお過ごし頂けば良いと思います。
ご自宅でお供養をされている方の中で、祥月命日(年に一度のお亡くなりの日)のご回向を希望される方もご相談ください。
祥月命日のご回向では、ご本尊である千手観の前にお骨を安置して、お越しの方々と共に本堂でお供養をさせていただきます。
祥月命日回向の後は、引き続きご自宅でお供養をしていただければと思います。
ご不明な点につきましては、遠慮なくお問い合わせください。
霊源院:075-561-9684