水子供養のタイミングや方法について
水子供養のタイミングや方法について
水子供養のタイミングや方法について 目次
一般的な水子供養の具体的な方法を紹介します
水子供養の場合は?
仏教では、人が逝去されますと通夜や葬儀をおこない、その後は定められた期日に基づいた法事のスケジュールが示されています。
水子供養の場合はどうでしょうか?
心を癒すために必要な時間を、具体的にどのように過ごせばよいのかを、どこのお寺も明確に示せていないようです。
住職の中には、人が逝去をされた場合のようなスケジュールや具体的な方法の提示を考えておられる方もおられるかも知れません。
しかし、現状では各々の寺院が思い思いの提案しかできないという現状があります。
このような状況ですので、水子供養のタイミングや方法がわからずお困りの方もいると思います。
生まれてくるはずのお子さんをなくして、悲しい気持ちを癒すためには時間が必要です。
今回は、水子供養においての時間の過ごし方について、提案をさせていただければと思います。
水子供養のタイミングについて
水子供養は、お子さんが亡くなってから何日以内にやらなければならないということは明確に決められていません。
お寺で供養をしていただくことが、最初の一歩とお考えの方は、落ち着かれた時がスタートするタイミングになります。
お寺での供養に関心の無い方は、ご自身が納得できる方法を探し始めた時に供養がスタートしています。
水子供養は「するべきか」「しなくてもよいのか」を論じることに、あまり意味はありません。
悲しい出来事の後に、どのように時間を過ごせば良いと思うのかを、じっくりと考えることが大切です。
供養において一番大切なことは、亡くなった人のことを偲び、追福を願うことです。
生命(いのち)の大切さをしみじみと感じ、周囲の人にも優しく接することができましたら、それは追福として故人様へも巡ります。
一般的な水子供養の具体的な方法を紹介します
1つ目は、お寺で供養していただくことです。
故人様の追善供養と同様に、水子の追善供養をしているお寺があります。
追善供養後に、時々お参りをされている人が多いことから、法要をしていただいたお寺を心の拠り所にしておられる方も多いようです。
法要をされない人にも、門戸を開放しているお寺もありますので、お仏壇にお祀りすることが出来ない環境の方に適したご供養の方法だと思います。
2つ目は、自治会などが護る近くのお地蔵さまにお参りをすることです。
ご近所の人と顔を指すようでしたら、離れた場所のお地蔵さまでも大丈夫です。
お地蔵さまは、分け隔てることなく我々の手助けをしてくださっている仏様です。
お地蔵さまにお参りをされることで心が癒される人は、他人へも優しい気持ちで向きあえる人ではないかと思います。
3つ目は、お仏壇のある人はお位牌をお祀りします。
これは宗派によっては、受け入れないない供養の方法ですので、ご宗派を確認してください。
毎日、ご先祖様共々冥福をお祈りいたします。
4つ目は、お墓に水子地蔵を建立します。
お仏壇同様に、宗派によっては受け入れないない供養の方法です。
お墓参りの際に、水子の追福を願い合掌いたします。
5つ目は、写経です。
供養を目的とした写経をされる際には、文字に追福の願いを込めるように指導されるのが一般的です。
ただし、落ち込んでいる時には、この方法はあまりお勧めできません。
気持ちがすぐれない時は、供養の事も忘れて、次々とやってくる文字を可能な限り早く書いてみてください。
無我夢中で写経をいたしますと、終わった後に気持ちがリセットされることがあります。
気持ちが安定することで、故人も安心いたします。
6つ目は、写仏です。
写仏とは、仏画に描かれた仏様を下図をもとに描くことです。
写仏をいたすことで、仏様の存在を近くに感じる人もおられるのではないでしょうか。
写経も写仏も書き終えましたらお寺に納めるのが一般的です。
あらかじめ、納経させていただけるお寺を調べておくと安心です。
私が思いつく事柄を述べさせていただきましたが、ここで紹介した方法が全てではありません。
故人の冥福を祈り追福を願うことにつながるのであれば、それは供養です。
今回は、水子供養のタイミングと、具体的な方法についてお伝えしました。
水子供養に関して不明な点がございましたら、お寺まで遠慮なくご相談ください。