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【住職 徒然記】座禅の勧め。

2020.10.09

座禅の勧め

霊源院は正式に申し上げますと、臨済宗東福寺塔頭霊源院(りんざいしゅうとうふくじたっちゅうれいげんいん)です。所謂、禅宗といわれる宗派になりますが、宗派は臨済宗となります。禅宗の中にはあの有名な永平寺に代表されます曹洞宗、そして京都府宇治市にあります万福寺(黄檗宗)の三つが禅宗といわれています。もちろん仏教ですのでお釈迦様の教えが根源ではありますが、中国から伝わりました宗派ですのであの有名な達磨大師の教え、それも座禅を通して悟りを目指すというところが大本の所です。

達磨さんは面壁9年といわれますように只管(ひたすら)壁に向かい座禅をなされ修行をなされました。故に禅宗の全ての和尚さん方は座禅をもって眼目となされています。

臨済宗は京都だけでも7か所の修行道場があります。お寺の子供、僧侶を目指す方々は必ずどこかの道場へ入門致し、一定の期間の間かんずめになり修行致します。当院の息子の長男、次男とも僅かですがお世話になりました。そして初めて僧侶の資格が与えられます。私も20代の終わりごろから何年か入門致し、鍛えて頂きました。

道場はもちろんお経は当然にして、畑仕事、掃除、皆さんも見たことがあるやもしれませんが町中での托鉢。しかし、最も重要視され時間配分が多く費やされますのが座禅です。

普段、朝晩は当然に座禅ですが1年に6回、接心と申しまして係の者以外は掃除も何もせずに朝から晩までひたすらに40分刻みにて座禅を致します。特に臨済宗は頓智で有名な一休さんも同じ宗派の和尚さんです。皆さんも漫画の一休さんを見たことがあると思います。

その中で頓智の禅問答が出てきます。修行の中では本当に禅問答の問題が先生に当たる和尚さんから提示されます。それを座禅致してその答えを探します。修行なされている方々は答えを何回も持って行かなくてはなりませんので必死になります。でも、答えを突っ返され休していきます。すると、雑念を考える余裕さえなくなりひたすら座禅を致している自分がいるのです。そして、座禅の時だけではなく、食事の時はひたすら食事、掃除の時はひたすら掃除、托鉢の時はひたすら托鉢、トイレで用を足すときもひたすら。所謂、なりきり、三昧(ざんまい)という境地を少しばかり感じることが出来ます。お釈迦様も苦行の後、それを止め、菩提樹の下で座禅をなされ宇宙の真理を悟られて仏陀となられました。そんなことは到底に無理でも、本当にカスル程度ですが感じることができるのではないかと思いめぐらします。座禅は座ることだけが座禅ではありません。先に申し上げましたように、お墓に向かい無心に故人の追福をお祈りすること、水子供養の皆さんが無心に赤ちゃんに手を合わせること、正しくそれも座禅そのものと思います。故人の冥福を祈ると同時に法要を通して座禅をなされているのです。

それと同時に霊源院でももちろんですが、様々な場所、お寺にて所謂座る座禅会が用意され、座禅の仕方も懇切丁寧にしてくださいます。

そういう機会に触れ、お家に帰り、一人でたとえ10分でも無心に座ってみる。

それも又良しと存じます。

宜しければお声掛け下さい。合掌